よくわかる漢方・あなたの体質は?③【水滞|体内に水がたまっている】

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よくわかる漢方・あなたの体質は?③【水滞|体内に水がたまっている】

水滞(すいたい)とは、身体に余分な水分がたまっている状態です。

本来なら排出されているはずの水分が、なんらかの原因で滞(とどこお)っているんですね。

  • むくみやすい
  • 手足が冷える
  • 胃のなかでチャポチャポ音がする
  • お腹をこわしやすい
  • めまいがする
  • 排尿の回数が少ない
  • 天気が悪いと体調を崩しやすい

このようなことはありませんか?

水滞の原因

水分の取りすぎ

夏は熱中症対策の意味でも水分補給は必須ですね。しかし水分をとりすぎると排出が追いつきません。

水滞の原因のひとつは必要以上の水分摂取です。

「1日2ℓの水を飲みましょう」などといわれていますが、すべてのひとに当てはまるわけではありません。

例えば体重が40kgのひとと80kgのひとでは、とるべき水分量が違うとわかりますよね。

体重が同じでも、活動量や環境が違えば必要な水分量も違うのです。

内臓機能の低下

内臓の機能が落ちると、それぞれの働きが弱くなります。

腎臓の機能が弱まると尿が作れません。尿として出せるはずの水分が体内にたまってしまいます。

また消化器官の機能が低下すると消化吸収ができません。必要な水分が吸収されず、水滞の原因になります。

自律神経の乱れ

自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(お休みモード)のバランスを取りながら身体を維持しています。

このバランスが崩れると、発汗などの水分調節ができなくなってしまうのです。

水滞タイプはこんな状態になりやすい

水分バランスの崩れによる不調

人間の身体は60%が水分でできているため、水滞による不調は全身に現れます。水がたまっている箇所により現れ方が違います。

  • 鼻水・咳・たん・喘息
  • 食欲不振・吐き気・下痢
  • むくみ
  • めまい・立ちくらみ
  • 頭痛
  • 身体が重だるい
  • 関節痛
  • アトピー性皮膚炎

季節の変わり目に体調を崩しやすい

季節の変わり目は寒暖差や気圧の変動が激しくなります。

これにより自律神経が乱れると体内の水分調節ができなくなり、体調不良になることが多いのです。

天気が悪いときに不調を感じる方は、水滞の原因が当てはまるかもしれません。

ぽっちゃり体型

水分がたまっているので身体が重く感じられます。

体型はぽっちゃり型で汗をかきやすく、軟便の傾向があります。

水は重いので下にたまりやすく、むくみが足に出る方が多いですね。靴下のあとがハッキリつくのは足がむくんでいる証拠です。

水滞の状態から抜け出すには

ライフスタイル

▶︎水分を取りすぎない

必要な水分量はひとにより違います。活動量や過ごす環境で差があるので、身体に合った水分量を取りましょう。

のどが渇くのは「水分が足りないよ」という身体からのサイン。勢いでゴクゴク飲むのではなく、ちょびちょび飲むのがいいですよ。

胃のなかでチャポチャポ音がするのは水分の取りすぎです。身体が水分の吸収や排出に追いつけるペースで飲めば、水分量の調節がうまくいくようになります。

日本は元々湿気が多い土地柄です。環境とうまく付き合いましょう。

こちらも参考にしてくださいね。

梅雨時の湿気対策

水分にはお酒も含まれます。飲みすぎないよう気をつけましょう。

▶︎運動習慣をつける

1日中エアコンの効いた部屋にいる方も多いでしょう。

汗をかくのも余分な水分や老廃物を体外に出すために必要です。軽い運動でいいので身体を動かしましょう。

運動は冷え性の方にもおすすめです。体温が上がり、血や水の流れをよくします。筋肉がつくと余分な水分を押し出してくれますよ。

▶︎規則正しく生活する

睡眠時間を確保し、バランスのよい食事をしましょう。1日の終わりには湯船に浸かってくださいね。

規則正しい生活は健康の基本です。ここが整うと自律神経のバランスも取れてきます。

自律神経は外部からの影響を受けやすく、自分でコントロールできません。気候の変化などに負けない身体作りをするしかないのです。

自律神経が乱れやすい方は下記も参考にしてくださいね。

気圧の変化と身体の不調

春は自律神経の乱れに注意!季節の変わり目は心身を整えましょう

食生活

▶︎冷たいものを取りすぎない

冷たいものを飲むと身体は冷えます。すると内臓の働きが悪くなり、それが体調不良の原因に。

いちど冷えた内臓はなかなか温まりません。日中に冷たいものを飲みすぎたら、夕方以降は温かい飲みものに変えてみましょう。

▶︎味が濃いものを食べすぎない

しょっぱいものを食べるとのどが渇きますよね。これも水分を取りすぎる一因です。

また漢方では、甘いものや油分を多く含むものは「身体を潤す」と表現します。聞こえはいいのですが、水滞タイプには向きません。

ナッツや白砂糖を含むものは食べすぎに気をつけましょう。

▶︎水分調整してくれる食材を食べる

  • 豆類
  • とうもろこし
  • はとむぎ
  • きゅうり
  • とうがん

夏なら枝豆とうもろこしがおすすめです。豆類は水分を飛ばしてくれますよ。

はとむぎも水分調整にピッタリです。はとむぎがお肌によいとされるのは、余計な水分を排出し消化器官を整えてくれるから。美肌は身体のなかから作られるのです。

きゅうりとうがんもよいのですが、身体を冷やす食材なので食べ方に気をつけましょう。スープなど温かく食べられる工夫をしてみてください。

まとめ

日本の夏は湿気が多く、呼吸するだけでも水分が身体に入ってきます。

しかし環境を変えることはできませんね。私たちにできるのは、湿気に負けない身体作りをすることなのです。

猛暑が続きだるくて仕方ないという方は、ライフスタイルや食生活を見直してみてください。

漢方薬でもお手伝いできますので、体質改善していきましょう。

漢方薬の導入は必ず医師や薬剤師に相談してください。

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