
運動中でもないのに息苦しい。心臓がドキドキする。日常生活の中で、原因不明の動悸や息苦しさに悩んでいるひとは案外多いものです。
身体的な病気でないなら、ストレスが原因かもしれません。
本記事では、ストレスによる動悸・息苦しさに対する効果的な解決方法を集めました。心と身体のバランスを取り戻しましょう。
動悸・息苦しさの主な原因

動悸や息苦しさには、さまざまな原因が考えられます。ここではストレスを中心に、主な原因を考えてみましょう。
ストレスが引き起こす身体の反応とは?
ストレスが長期間続くと交感神経が刺激され、心拍数が上がります。呼吸が浅くなり、息苦しさを感じることもあります。
他にも筋肉の緊張からくる頭痛や肩こり、胃腸の不調など、ストレスの影響は身体のいろいろなところに現れるのです。
自律神経の乱れがもたらす影響
自律神経は心臓のリズムや呼吸を調節しています。ストレスや不安により自律神経が乱れると、動悸や息苦しさを感じることがあるでしょう。
例えば、慣れないひとが大勢の前でプレゼンするときなど、交感神経が過剰に働く場合があります。
身体的な病気の可能性も確認する
動悸や息苦しさは、大きな病気のサインの可能性があります。心不全・狭心症・不整脈など、心臓や呼吸器系の疾患が原因かもしれません。
症状が続く場合は医師の診察を受けましょう。
悩みから解放されるための3ステップ

動悸や息苦しさを解消するには、根本的な原因を見つけ対処する必要があります。ストレス発散に効果的な方法を紹介しましょう。
自分の状態を知る
自分の体調や気持ちをよく観察し、動悸や息苦しさの原因を見つけましょう。ストレスには4つの要因があるといわれます。
- 環境的要因
騒音や天候の変化など
- 身体的要因
栄養状態や睡眠不足など
- 心理的要因
不安や怒りなど
- 社会的要因
仕事や人間関係など
頭で考えるだけでなく書き出してみると、自分の状態を把握しやすくなりますよ。
ストレスについてはこちらもお読みください。
ストレスは目で見えないけれど脳を傷つけています
リラクゼーション技術を取り入れる
リラクゼーション技術は、心を落ち着かせる効果があります。これらの方法を日常生活に取り入れると、動悸や息苦しさが軽減されることがあります。
- 深呼吸
深くゆっくり呼吸すると交感神経を抑制し、リラックスできます。目を閉じて鼻からゆっくり息を吸い込み、口からゆっくり吐き出しましょう。
- 瞑想
最近は瞑想を取り入れているひとが多いかもしれませんね。リラックス効果だけでなく、集中力アップや睡眠の質向上にも役立ちます。ガイド付きアプリもありますよ。
- ヨガ
ヨガの本来の目的は心身の健康です。正しい姿勢と呼吸法で心と身体のバランスを整えます。YouTubeなどの動画で気軽に始めてみましょう。
ぬるめのお湯に浸かるのも筋肉が緩むのでおすすめです。バスソルトやアロマオイルで好きな香りをプラスしましょう。
カウンセリングで心のケア
心理カウンセリングを受けると、ストレスや不安の根本的な原因にアプローチできます。自分では気づかない不安や悩みが心の底にあるかもしれません。
専門家と話して心の負担が軽減できれば、動悸や息苦しさの改善につながる可能性があります。
今すぐできる3つの対策

動悸や息苦しさを和らげるために、今日からできる方法を紹介します。
適切な運動と栄養でストレスを軽減
毎日の生活習慣を見直し、ストレスを軽減しましょう。適度な運動・バランスの取れた食事・十分な睡眠が大切です。
おすすめは空気を体内にたくさん取り入れられる有酸素運動です。20分程度の散歩でもかまいませんし、ストレッチで心身をほぐしても。
身体を動かすと気分も変わりますし、ご飯がおいしく食べられ入眠しやすくなりますよ。
温かい飲み物でリラックス
温かい飲み物は内臓を温めてくれます。副交感神経が優位になり、リラックスできますよ。
白湯やお茶など胃に負担がかからない飲み物がいいですね。ハーブティーは好みの香りでないとリラックスできません。緑茶はカフェインが入っていますので、飲むなら午前中がよいかもしれませんね。
工夫して楽しんでください。
早寝早起きを心がける
睡眠不足はストレスの元です。早寝早起きが習慣になると、体内時計が整い睡眠の質が向上します。
朝日を浴びると幸せホルモンと呼ばれるセロトニンがたくさん分泌されますよ。気持ちよい目覚めと、朝食をしっかり食べる余裕が生まれます。
漢方薬は心と身体を整えるのが得意です

ストレスによる動悸や息苦しさを放っておいてはいけません。自律神経がさらに乱れ、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性がありますよ。
仕事や役割で過緊張を強いられる場面では、なんとか乗り越えなければと頑張りますよね。数をこなして慣れていくひともいれば、毎回苦しむひともいるでしょう。他人と比べることなくご自分を守ってください。
漢方薬は、自然の力を利用して心身のバランスを整えます。
例えば「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」や「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」などは、ストレス対策や自律神経のバランスを整えるために処方します。
更年期が原因で起こる息苦しさには、ホルモンバランスを整える漢方薬になります。ワタナベオイスターのドリンクタイプは速効性があるのでおすすめしていますよ。
いずれも体質や症状によりますが、動悸や息苦しさの改善が期待できます。
当店はカウンセリングでお客さまのお話をじっくりお聞きするスタイル。「話をするだけで安心する」というお客さまがたくさんいらっしゃいます。それだけストレスや不安を感じているんですよね。
一緒に原因を探り、動悸や息苦しさをなくしていきましょう。ぜひご相談ください。