PMS(月経前症候群)を理解する|正しい知識を持ち対策しよう

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PMS(月経前症候群)を理解する|正しい知識を持ち対策しよう

月経前に何らかの不調を訴えるひとは70〜80%もいるそうです。不調の種類は200を超えるとか。

昔から女性が悩まされてきたPMS。まずは正しい知識を持ちましょう。そこからあなたに合った対処法が見えてきます。

PMS(月経前症候群)とは

月経前に起こる不快な症状

月経が始まる7〜14日前頃から、身体的・精神的な不調が現れます。これは月経が開始すると治ってしまうか軽減するのが特徴です。

PMSと見極めるポイントは

  • その症状が月経前に限られている
  • 毎回繰り返し現れる
  • 日常生活に影響を及ぼす

この3点が重要になります。

具体的な症状の一例

身体的なもの

  • 下腹部痛
  • 腰痛
  • 頭痛
  • 乳房の張り
  • めまい
  • むくみ

精神的なもの

  • イライラ
  • 不安感
  • 気分の落ち込み
  • 情緒不安定
  • 集中力の低下
  • 睡眠障害

特に精神的な不快が強い状態はPMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれています。

PMSの原因

女性ホルモンの変動

PMSの原因ははっきりわかっていませんが、女性ホルモンの影響だといわれています。

月経の始まりから次の月経までが1サイクルですが、その間にふたつの女性ホルモンが分泌されています。

  1. 周期の前半(卵胞期):エストロゲン
  2. 排卵後(黄体期):プロゲステロン

排卵直後からPMSの症状を訴えられる方も。これは排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が多いためと考えられています。

しかしPMSには複雑な要因が絡んでいます。自律神経の働きも無関係ではありません。

ストレス

PMSにはストレスの影響もあります。同じものごとに対しても、ストレスを感じるひとと感じないひとがいますよね。

几帳面だったりまじめで責任感が強いなど、キッチリ受け止めて考えてしまうひとは、PMSになりやすいようです。

PMSを軽減するには

症状を記録する

PMSは月経前に症状が現れ、月経が始まると消失するか軽減します。

不調の時期を把握するため、記録をとりましょう。他の身体的な不調や精神的な疾患と見分けるのに役立ちます。

痛み止めを飲んでも効かない、気分の落ち込みが激しいなど、日常生活に支障があるなら婦人科を受診しましょう。

記録は医師の判断の目安となりますので持参してくださいね。

薬物療法

PMSと診断されれば薬物療法が受けられます。

▶︎低用量ピル

排卵後に女性ホルモンが変動するのが原因なので、排卵自体を止めます。一時的に止めるだけで、服用をやめると排卵されます。

将来的な妊娠にも影響がなく、PMSを軽減できる方法です。ただし身体に合うかは服用してみないと分かりません。医師とよく相談しましょう。

▶︎症状に対する服薬

症状を抑えるための薬も処方してもらえます。

  • 痛み:鎮痛剤
  • むくみ:利尿剤
  • 精神的なつらさ:精神安定剤

これらの症状には他の病気が隠れていることがあります。

特に痛みは市販の鎮痛剤でしのぐ方も多いと思いますが、あまりに痛みが強いようでしたらやはり受診しましょう。

不妊につながることもありますので、放っておかないでくださいね。

生活を整える

私はいつでも訴えているのですが

  • 規則正しい生活
  • 十分な睡眠
  • 適度な運動

これが健康の基本です。そしてここが整うとストレスにも耐えやすくなるんですよ。

PMSの原因とされている黄体ホルモンの大量分泌は、生活習慣と関わりがあります。規則正しい生活を続ければ黄体ホルモンの分泌量も整い、PMSの改善につながります。

そして、不調の記録をつけると身体のリズムがわかってきます。気分転換やリラックス方法など、ご自身のリズムに合わせて実行してみてください。

都合上、不規則な生活になる方もいらっしゃいますよね。活動を控えめにすると身体と気持ちの両方が落ち着くことがあります。

不調が長引くようでしたら、長期的な目線で生活を考えることが必要かもしれません。

PMSを漢方で考えると

気血水のバランスが崩れている

漢方には気血水の考え方があります。PMSはこの3つのバランスが崩れているため起こるのです。

ひとはそれぞれ体質が違いますし、そのときの体調もあるでしょう。どこをどのようにすればバランスがとれるのか。それをよく見極める必要があります。

体質に合わせた処方ができる

漢方薬の利点は、体質に合わせられること。気血水のバランスを整えながら、症状に合わせて処方します。

体質改善していけばPMSも落ち着いてきますよ。

西洋薬と併用できる

漢方薬はゆっくり身体を整えるので、即効性はあまりありません。特につらい症状があるなら西洋薬を併用しましょう。

体質改善できれば服用する薬も減らせます。身体の土台をしっかり作りましょう。

なお、漢方薬と西洋薬の併用に関しては、医師や薬剤師に必ず相談してください。

痛くならない身体を目指しましょう

女性は昔から月経前の不調に悩まされてきました。低用量ピルを使う治療などは、近年やっと出てきた方法です。症状がつらければ婦人科を受診しましょう。

また、漢方薬を併用することをおすすめします。なぜなら体質が改善しないうちは、いつまでも薬による対症療法になるからです。痛いから薬を飲むのではなく、痛くならない身体になりたいですよね。

ただし、妊娠を希望しているひとはピルを服用できません。漢方薬でPMSの症状を改善しながら、妊娠しやすい母体環境を目指しましょう。

我慢してもよくなるわけではありません。PMSかなと思ったら早めに相談してください。

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