PMDDってなに?|月経前に感情のコントロールができなくなる

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PMDDってなに?|月経前に感情のコントロールができなくなる

月経前にイライラしたり、気持ちが落ち込んだりしませんか?

それはPMDD(月経前不快気分障害)という病気かもしれません。

ただの気分の浮き沈みと思い我慢しているひともいますが、PMDDという言葉があまり知られていないためだと思います。

この記事ではPMDDを解説し、対処法も紹介します。

知識を持つだけで症状が和らぐ場合もありますし、きちんと向き合えば治せるんですよ。

PMDDとは

PMDDは「月経前不快気分障害」

月経が始まる7〜14日前から、精神的な症状が現れます。

  • 怒りっぽくなる
  • 気分が沈む
  • 悲しくなる
  • 不安に襲われる

このような症状が著しい状態で現れます。自分で感情のコントロールができません。

他にも

  • 仕事や趣味への興味が薄れる
  • 過食または同じものばかり食べる
  • 過眠もしくは不眠

このような症状もあります。

PMDDはただ気分が不快になるだけでなく、症状が顕著になるのが特徴です。

精神科医の指針として用いられている文献(DSM-5)では抑うつ障害群と位置づけられています。

PMSとはどう違うの?

PMSとPMDDの共通点は

  • 月経前の一定の時期に症状が現れる
  • 月経が始まると症状がおさまる

PMSは身体的にも精神的にも不調が起こるというニュアンス。境界線を引くのは難しいのですが、精神症状が特に強いものがPMDDです。

怒りが抑えきれなかったり、急に悲しくなったり。周囲とトラブルに発展することもあります。

PMDDはなぜ起こるのか

ホルモンバランスの変動

PMDDが起こる原因は、まだよくわかっていません。PMSと同様、月経前の女性ホルモンの変動が原因と考えられています。

月経前のホルモン変動についてはこちら。
PMS(月経前症候群)を理解する|正しい知識を持ち対策しよう

神経伝達物質「セロトニン」の低下

ホルモンバランスの変動により、神経伝達物質であるセロトニンが減少します。

セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、私たちの心や行動を安定させる大切な物質。

そのセロトニンが少なくなるため精神症状が現れると考えられています。

体質や遺伝など

PMDDは生活習慣やストレスなど、他の要因も絡みあっています。

ホルモンの変動に対する反応にも個人差がありますし、体質も関係しています。

またPMDDは遺伝するといわれています。家族にPMDDのひとがいる場合は注意しておきましょう。

もしかしてPMDD? と思ったら

記録をつける

PMSと同様、PMDDを疑ったらまずは記録をつけましょう。どの時期にどのような症状が現れるのか。月経周期と合わせて記録します。

例えばうつのような深い気分の落ち込みがあるとします。それが月経前に限られているならPMDDの可能性がありますよ。

少なくとも2ヶ月分の記録を持参して受診しましょう。

また、記録により症状が予測できるようになれば、それに合わせて予定を立てるなど、生活上で目安になります。

厚生労働省研究班監修のサイト“ヘルスケアラボ”でもPMDDのチェックができます。

月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)チェック | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修

受診と薬物療法

PMDDかもしれないと思ったら、何科を受診すればよいのでしょうか。

  • 精神科
  • 心療内科
  • 婦人科

PMDDは心の病気です。精神科や心療内科での治療が主となります。

軽症であれば精神安定剤、症状により抗うつ剤抗不安薬が処方されます。

婦人科でもPMDDをみてくれるところはありますが、治療としてはホルモン療法になります。

低用量ピルでホルモン変動をおさえると症状が軽減することがあります。

  • 精神科や心療内科への受診をためらう
  • 婦人科系で他にも気になることがある

このような場合は、まず婦人科を受診するとよいですね。

漢方薬の併用

漢方では気血水の考え方が基本です。身体のなかで気血水が滞りなく巡っているのが健康な状態なのです。

漢方薬を取り入れる目的は体質改善です。即効性のある西洋薬(抗うつ剤など)でPMDDをかわしつつ、体質改善していきましょう。

気血水の巡りがよくなると身体も心も健康になりPMDDも落ち着いてくるでしょう。

漢方薬・抗うつ剤・低用量ピルにはお互い相性があります。複数の病院や薬局に関わるときは必ず医師や薬剤師に相談してくださいね。

PMDDは治ります! 向き合いましょう

PMDDはPMSより著しく精神症状が現れる病気です。感情を自分でコントロールできないほどなので、周囲とのトラブルに発展したり、死にたい気持ちが強くなるひともいます。

PMDDの診断には受診が必要です。おかしいなと思ったら記録をつけ始めてください。

漢方薬は身体と心の両方にアプローチし、全身を健康に導く力があります。低用量ピルや抗うつ剤などの即効性を取り入れながら、ゆっくり体質改善しましょう。

当店はカウンセリングであなたのお話をじっくりお聞きするスタイル。

複雑な要因が絡んでいるPMDDですが、きちんと向き合えば治ります。相談してくださいね。

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