投稿者: よくわかる漢方・あなたの体質は？②【血虚｜血の不足】
血虚（けっきょ）は血（けつ）が足りていない状態です。
血は栄養や酸素を身体中に届けていますが、不足するとその役目を果たせません。
- 貧血
- 痩せている
- 肌が乾燥している
- 顔色が悪い
- 抜け毛・白髪が多い
- 手足のしびれ
- 目が疲れる
- 生理の量が少ない
このような症状で悩んでいるなら血虚の可能性があります。
血虚の原因
生活習慣の乱れ
睡眠不足が続いたり、ストレスをためこんでいませんか？
食習慣は整っているでしょうか。
食事を抜いたり食べるものに偏りがあると血が作れなくなってしまいます。
消化吸収力の低下
血虚タイプのひとは痩せ型が多いのも特徴です。
元々食が細いうえに、胃腸の消化吸収力まで落ちている。こんな状態では食べても栄養が吸収されませんね。
失血
大きなケガや手術などで一時的に血虚になることもあります。
女性には生理がありますから、月に一度は血が不足すると捉えておきましょう。
血虚タイプはこんな状態になりやすい
疲れやすい
酸素と栄養を全身に運ぶ血が足りないので疲れやすくなります。
そしてなかなか疲れが取れません。
- 貧血
- やせ気味
- 立ちくらみ
- 生理不順
血虚タイプにはこんな症状が多いのです。
感染症にかかりやすい
血は身体の免疫システムのサポートもしています。
血が不足するとサポートが全身に行き渡らないため、抵抗力が弱まり感染症にかかりやすくなります。
肌・髪・爪のトラブルが多い
血虚の状態では新しい細胞を生み出す力が足りません。そのため肌などに影響が現れることが多いのです。
- 肌がカサカサ
- 白髪・抜け毛
- 爪が折れやすい・二枚爪
血虚の状態から抜け出すには
ライフスタイル
▶︎しっかり休養する
特に睡眠中は新しい血が生成されるとき。睡眠時間をしっかり確保しましょう。
PC作業やスマホで目を酷使していませんか？ 1時間に1回は目を休ませるなど、意識してみてくださいね。
▶︎ストレスをためない
長期的なストレスは、心ばかりでなく身体のエネルギーも消耗させます。ストレスをためないよう工夫しましょう。
つらくて仕方ないなら、ストレスの元を断つことも考えてみてください。
▶︎体力を温存する
運動は血流をよくしますが、激しい動きは消耗するばかりです。
軽めの体操・ヨガ・入浴などで血を巡らせることから始めましょう。体力を保持することを優先してくださいね。
食生活
▶︎血を補う食べ物を
成分でいえば鉄分とビタミンB12を多く含むものがおすすめ。代表的な食材はほうれん草やレバーです。
色で表すと黒いものや赤いものがよいとされています。
- 黒豆
- 黒きくらげ
- 黒砂糖
- トマト
- プルーン
- クコの実 など
調理器具でおすすめなのが鉄鍋や鉄のフライパンです。調理するたびに鉄分がとれますよ。
たわしでガシガシ洗えますし、一生ものになります。
▶︎食生活の見直しを
栄養が偏っていたり、無理なダイエットをしていませんか？
上記の血を補う食材はぜひ取り入れて欲しいのですが、バランスよく食べるのも大切です。
- たんぱく質
- 野菜
- 炭水化物
難しいことは考えなくても大丈夫。
この3点セットを意識することから始めてみてくださいね。
▶︎しっかり食べているのに血虚？
ちゃんと食べているのに血虚タイプ。
そういうひとはスポーツ選手に多く、食べている以上に消費しています。
まず食事量と消費量を比べてみてください。そして量だけでなく、血が補える食事内容にしていきましょう。
気虚との関係
血虚と気虚（ききょ）はきょうだいのような関係です。
血は気を運ぶ役目もしています。血が不足すると気のエネルギーも不足してしまうのです。
血虚と気虚の両方にあたるひとも多いですよ。ライフスタイルや食生活の注意点もほぼ同じなので参考にしてくださいね。
まとめ
女性は特に、月に1度の生理で血が不足しがちです。無理なダイエットも健康を損ねるだけで、何のメリットもありません。
スポーツをしているひとは健康そうに見えますが、アスリートには無月経の女性も多いんです。生理がこないのは異常のサインですよ。
これが後々不妊へとつながる可能性が大きいのです。身体を整えるのに早すぎることはありません。
気になったときが始めどき。相談してくださいね ^^
