よくわかる漢方・あなたの体質は?①【気虚|エネルギー不足】
漢方では気が足りない状態を「気虚(ききょ)」と呼んでいます。
気虚は、わかりやすくいうとエネルギー不足の状態です。
- いつも疲れている
- 寝ても寝ても疲れがとれない
- 体力がない
- やる気がでない
- 胃腸が弱い
- 身体が冷えている
こんなことが思い当たるなら、あなたは気虚体質かもしれません。
気虚の原因
消化吸収ができていない
胃腸の働きが悪く、消化吸収力が弱まっています。
食生活の乱れなどが原因です。栄養が行き届かなければ、身体も心もパワーが落ちてしまいますね。
過労
身体の状態を上回る労働や活動をしていませんか?
周りのひとと同じことをしているのに自分だけ疲れてしまう。
同じペースで活動できない。
これも気虚を見極めるポイントになります。
自律神経の乱れ
交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)のバランスが崩れると、自律神経が乱れます。
活動したいのに思うように動けない。
眠りたいのに眠れない。
ストレスが原因になっていることもあります。
気虚タイプはこんな状態になりやすい
風邪をひきやすい
季節の変わり目などに風邪をひきやすい。
また、いったん風邪をひくとなかなか治らない。
栄養が吸収されにくいので回復が遅くなります。
また気虚タイプは免疫力が落ちているため、感染症にもかかりやすいのです。
肌荒れ
栄養が行き渡らないと肌にも影響がでます。
ツヤやハリを失い、血色が悪いことも多いですね。
荒れた肌から細菌が入り込み、病気になる。
免疫力がないため治りにくい。
こういう負のスパイラルに陥ることもあるのです。
外出がおっくう
仕事や勉強・家事などでいっぱいいっぱい。
休日は身体を休める日にしたい。
元気がないので出かける気にもなりません。
何かを楽しむという気力すらない状態です。
気虚の状態から抜け出すには
ライフスタイル
▶︎質のよい睡眠をとる
過労を避け、十分な睡眠をとりましょう。睡眠環境を整えることが大切です。
- 寝る直前の食事は避ける
- アロマを焚く
- 寝る少し前から部屋を薄暗くする
など、工夫してみてください。
▶︎ゆったりと身体を動かす
運動は筋力の維持のために必要ですが、気虚タイプには体力が不足しています。
激しい運動ではなく、ストレッチやウォーキングからゆっくり始めてみましょう。
血が巡るようになると身体のなかで良い循環が生まれます。
▶︎身体を温める
入浴時には湯船に入って身体を温めてください。
気虚タイプは身体が冷えています。
ぬるめの温度にゆっくり浸かると身体が温まり、リラックスモードになります。
就寝の1〜2時間前に入浴すると、入眠しやすくなりますよ。
▶︎楽しみを作る
身体が整ってくれば心にも余裕が生まれます。
負担のかからない範囲で楽しみを持ちましょう。
心の健康はとても大切です。
すぐに外出する気にならなくても大丈夫。
家でできる趣味などから始めてみてください。
食生活
▶︎気虚タイプにおすすめの食材
穀物類・肉類・たまご・うなぎ・ニンニク・生姜・玉ねぎ・いも類・きのこ類など。
一般的に「スタミナがつく」といわれる食材を思い浮かべるとよいですね。
▶︎食材の形状に注意して
スタミナ食をそのままの形状で食べると、消化吸収が追いつきません。
身体の状態に合わせて細かく刻んだり、やわらかく煮るなど工夫しましょう。
朝食はパンではなくご飯が良いです。
食べられなければおかゆをおすすめします。
▶︎身体を冷やさない食べ方を
生物や冷たい食べ物は避けたほうが良いですね。
野菜はサラダよりも煮物やスープがおすすめ。
具だくさんのお味噌汁だけでもOKです。
身体を温めることを前提に考えましょう。
まとめ
気虚タイプのひとは、ライフスタイルや食生活の見直しをしてみましょう。
身体のエネルギー不足は心と直結します。
放っておくと気力まで失ってしまいますよ。
オーバーワークならどこかで生活を変える決断が必要かもしれません。
本当にやらなければならないことなのか。
頼めるひとはいないか。
視点を変えてみてください。
また、生活習慣を変えてもすぐに活動的になれるわけではありません。
体質改善にはそれなりの期間が必要です。
漢方薬であなたの身体に必要なものを補うことができます。
気になる方は相談にいらしてくださいね。
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