秋は“実りの季節”ですね。自然のリズムが整う秋は、東洋医学の視点から見ても妊活に適したタイミングです。冬に備えてエネルギーを養う季節だからこそ、心と身体を整える準備期間として大切にしたいものですね。

妊活を考える方に向けて、秋ならではの身体の特徴や落とし穴、整え方のヒントをお伝えしましょう。

妊活と季節の関係とは

四季の巡りと妊活のリズム

東洋医学では、自然界のリズムと人間の身体は密接に関わると考えます。

  • 春:「肝」が働き、気や血をのびやかに巡らせる季節
  • 夏:「心」が主役で、体力や精神の活発さが高まる季節
  • 秋:「肺」に影響し、潤いを蓄える季節
  • 冬:「腎」が深く関わり、生命エネルギーを守る季節

妊活に欠かせない「腎」は冬に強く働きますが、秋の過ごし方が冬の力を左右します。秋は次の季節に向けた準備期ととらえるのが、東洋医学の考え方なのです。

「腎・脾・肝」がつくる生殖の土台

妊活に関わる大切な臓腑は「腎・脾・肝」です。

  • :生命エネルギーの源であり、生殖の力を担う
  • :食べ物から得た栄養を血に変え、身体に運ぶ
  • :血流を調え、感情の安定を支える

3つのバランスが取れてこそ、生殖の力も育まれます。秋は乾燥で「肺」と「潤い」が乱れやすいため、血と水分の不足につながる点に注意が必要です。

秋の実りと安定を味方に

自然界では果実や穀物が実る秋。ひとの身体も安定へ向かう時期です。暑さや湿気から解放され、巡りを整えやすくなるんですね。

秋の落ち着きを利用して冬に備える土台を作り、妊活の準備につなげましょう。

妊活を妨げやすい秋の落とし穴

朝晩の冷え込みで血流が滞る

秋は日中と朝晩の気温差が大きく、身体が冷えやすくなります。下半身の冷えは血流を滞らせ、妊活に取り組む方の大きな壁になることも。

手足の冷たさや下腹部の重さを感じたら、身体が冷えているサインだと思ってくださいね。

空気の乾燥による潤い不足

秋の乾燥は「肺」に影響し、潤い不足を招きます。肌のかさつきや口・鼻の乾きだけでなく、血流や粘膜環境にも関わるため、妊活中の方にとっては見逃せないポイントです。

潤いが不足すると、身体全体の巡りにも影響が出やすくなるのです。

感情の揺らぎと孤独感

秋は「もの悲しさ」や「憂い」を感じやすい季節ですね。妊活中は周囲の妊娠報告や親戚からの言葉に敏感になりがち。「自分だけ遅れているのでは」と、焦りや孤独感を抱くことがあるかもしれません。

心のバランスが乱れると身体の巡りにも影響するため、感情面のケアも大切です。

秋から始める「巡り」をよくする3つの習慣

1. 温活で血流を助ける

冷えを防ぐのは妊活の基本です。腹巻きや靴下で下半身を冷やさないよう工夫し、毎日の入浴で身体を芯から温めましょう。

目安として、体温は36.5度前後を保つのが理想です。温める習慣は血流を促し、妊活の土台を支えます。

2. 秋の旬食材で栄養を満たす

旬の根菜類きのこ類は「脾」を養い、血を増やすサポートになります。などの果物は潤いを補う働きがあり、乾燥の季節にぴったり。ただし食べすぎや冷たい飲み物の摂りすぎは身体を冷やすため注意しましょう。

バランスのよい食事で、身体の巡りが整っていきます。

3. 呼吸とリラックスで心を整える

秋は「肺」が主役の季節。深い呼吸は自律神経を安定させ、気持ちを落ち着けます。深い呼吸は脳の扁桃体に働きかけ、不安感を和らげる作用があるといわれています。

軽いストレッチ散歩を組み合わせると、心と身体の巡りがさらによくなりますよ。

妊活に適した季節! 焦らず今できることを

秋は心身を整えるのに適した季節です。妊活はゴールだけを目指すものではなく、過程も大切。今までたくさんのお客さまとお話ししてきましたが、わたしは「焦る気持ちが一番のストレスになる」と感じています。

妊活は今の自分を知ることが第一歩です。冷えや乾燥への小さな気づきも、妊活を進めるうえで大切なヒントになるのです。心と身体を少しずつ整えていき、自然のリズムに寄り添ってみましょう。

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