猛暑に打ち勝つ! 漢方薬で乗り切る夏の健康管理

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猛暑に打ち勝つ! 漢方薬で乗り切る夏の健康管理

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8月の厳しい暑さが続いていますね。お盆も終盤ですが、体調はいかがでしょうか?
猛暑は体調を崩す大きな要因です。夏バテの原因や症状を解説し、漢方薬を使った効果的な対策をご紹介します。身体を整え、元気で活動できますように。

夏バテとは

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どういう状態を夏バテと呼ぶの?

夏の暑さや湿気により引き起こされる体調不良を「夏バテ」と呼んでいます。高温多湿の環境下にいると体内のバランスが崩れ、自律神経が乱れてしまうんですね。

体力の低下や体調不良で、日常生活に支障をきたすことがあります。

夏バテの症状

夏バテは以下のような症状が一般的です。

  • だるさ
  • 食欲不振
  • 胃腸の不調
  • 頭痛
  • 睡眠障害

エネルギー不足になるので、倦怠感や疲労感で日常の活動が困難になります。熱中症の前兆としては、体温調節がうまくいかなかったり脱水症状になることもあります。

心への影響も

夏は暑さ・湿度の高さ・屋内外の温度差などで自律神経が乱れがち。これが身体のみならず、心の健康にも影響するのです。

  • イライラ感
  • 集中力の低下
  • 意欲の低下

心理的なストレスの増加もありますね。夏バテが長引くと免疫力が低下するので、風邪や感染症にかかりやすくなってしまいます。

夏バテの原因

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高温多湿の環境

夏バテの主要な原因のひとつは、高温多湿の環境です。

暑さと湿気が続くと、体内の水分とミネラルのバランスが崩れます。汗をかいて体温を調節しようとしますが、湿度が高いと汗が蒸発しないので、なかなか体温が下がりません。

その結果、体力が消耗し疲れやすくなるのです。

自律神経の乱れ

もう一つの原因は、自律神経の乱れです。

自律神経は体温調節や内臓の働きをコントロールしています。しかし、暑さや室内外の温度差がある環境下では、自律神経が過度に働いてしまうんですね。

すると身体のバランスが崩れ、消化機能の低下や血行不良などの不調が現れます。特に冷房による冷えは自律神経に悪影響を与えやすく、夏バテを引き起こしやすくなります。

栄養不足と睡眠不足

夏バテの原因には、栄養不足や睡眠不足も大きく関わっています。

暑さによる食欲不振で栄養バランスが乱れがちなひともいるでしょう。特にビタミンミネラルが不足すると体力が低下し、疲れやすくなります。

また、暑さで寝苦しい夜が続くと十分な睡眠が取れず、身体の回復力が低下してしまいます。栄養不足と睡眠不足は夏バテに拍車をかけてしまうのです。

漢方薬を使った夏バテ対策

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漢方は全身のバランスを整えることを目的とした、伝統的な医学です。症状だけでなく、根本治療を目指します。夏バテの疲労回復によく使われる漢方薬をご紹介しましょう。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

  • 特徴
    元気を取り戻すために用いられる漢方薬のひとつです。補中益気湯は、古くから疲労回復体力増強を目的として使われてきました。特に、夏バテによる体力低下の際に利用されることが知られています。
  • 使用方法
    食前の服用が胃腸に吸収されやすいと言われますが、胃が弱い方は食後に服用しても問題ありません。

生脈散(しょうみゃくさん)

  • 特徴
    体力を保ち、疲れやすい体質の改善を目的として使用されます。暑さによる疲労感を和らげる目的で利用されるのが一般的です。
  • 使用方法
    水やぬるま湯で服用し、規定量を守ることが推奨されます。食事の前後にかかわらず、日常的に取り入れやすい形で使用できます。

黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)

  • 特徴
    古くから体力を補い、元気を取り戻すために用いられてきた漢方薬です。身体を温める効果があるとされ、冷えによる不調を和らげるために使われます。
  • 使用方法
    温かい湯で服用することが一般的です。規定の量を守り、日常的に継続して利用すると良いでしょう。

清暑益気湯(せいしょえっきとう)

  • 特徴
    夏バテによる体力低下疲労感を改善するために使用されます。身体を冷やす効果があるとされ、夏の暑さによる疲労や倦怠感を軽減します。
  • 使用方法
    冷たい水やぬるま湯で服用することが推奨されます。夏場の暑い時期に定期的に取り入れると良いでしょう。

六君子湯(りっくんしとう)

  • 特徴
    六君子湯は、消化機能をサポートし、全身のバランスを整えるために使われる漢方薬です。胃腸の調子を整え、食欲不振や胃の不快感を軽減するとされています。
  • 使用方法
    食前または食後に服用します。規定の量を守り、継続して使用することが効果的です。

※本記事で紹介した漢方薬は、一般的な効果や使用方法を紹介したものであり、個々の体質や症状によって異なる場合があります。

※漢方薬の使用に際しては、専門の薬剤師や医師に相談することをおすすめします。

夏バテの予防と対策

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夏バテを予防するには、適切な水分補給が重要です。塩分やミネラルを含む飲料を摂取し、水分と塩分を補いましょう。ちょびちょび飲みがおすすめです。

ただしスポーツドリンクには糖分も含まれているのでほどほどにしてくださいね。水分もとりすぎると水滞(すいたい)という状態になってしまいます。

子どもの頃、夏の暑い日におばあちゃんがスイカやトマトに塩をかけて食べていました。キュウリ・トマト・スイカ・ナスなどの夏野菜は、身体の余分な湿気や熱を追い出してくれます。汗とともに失われる塩分も補給でき、一石二鳥なんですね。

反対に冷たい飲み物や冷房などで身体が冷えると胃腸の消化機能が下がってしまいます。生姜・ネギ・ニンニクなど身体を温める食材を取り入れましょう。

エアコンの設定温度に注意し、適度な室温で過ごすことが大切です。エアコンが効いている室内に長時間いるときは、身体が冷えすぎないよう羽織るものがあるといいですね。規則正しい生活と十分な睡眠も、体調を維持するためには欠かせません。

  • バランスの取れた食事
  • 十分な水分補給
  • 規則正しい生活リズム
  • 適度な運動と休息

漢方では気血水(きけつすい)のバランスが健康の基本だと考えます。漢方薬の服用と並行して生活習慣を見直し、自然治癒力を高めましょう。

身体が重だるく朝スッキリ起きられない、咳が長引くなどの症状でお困りの方に「生脈散」を処方しました。2週間の服用で症状が改善し、喜んでいただきました。夏バテによる体調不良の一環で咳の症状が出ることもあるんですね。ご不明点はよく相談しましょう。

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