PMSとHSP気質の関係｜環境を整えゆるっと捉える練習を

PMS（月経前症候群）がひどくなる理由のひとつにHSP気質があります。

HSPのひとはささいな変化に敏感なため、生理前の変化にもすぐ気づきます。気質の特徴により物事をより強く感じるため、PMSが重くなる人が多いのです。

気質は生まれ持ったものなので治療することはできません。しかし気質を理解し特徴を活かせば、より快適に生活できます。

生理前からの過ごし方を考えてみませんか？

HSPの概念

HSPとは

HSPはHighly Sensitive Personの略語で、非常に敏感な気質のひとを指します。アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。

アーロン博士自身HSP気質に苦しみ、研究の結果HSPの本を出版しました。現在ではだいぶ概念が広まり、インターネット上の情報も豊富で、本も数多く出版されています。

5人に一人がHSPと言われており、悩んでいるひとも多いでしょう。

HSPのひとが生理前に強く感じること

HSPのひとは生理前の変化を敏感に感じ取ります。

• 匂いを強く感じる
• 肌に接する下着に敏感になる
• 腹痛や頭痛など痛みを強く感じる
• 他人からの指摘を重く受け止めてしまう
• イライラや不安感が募る

普段からストレスを抱えやすいため、PMSのメンタル面が強く出ることがあります。

こんなひとはHSP気質かも

• 物事を深く考える
• 刺激を過剰に受けやすい
• 共感力が強い
• 小さな変化にも敏感

アーロン博士によると、上記４つの特徴がそろったひとをHSPと呼ぶそうです。

HSP×PMSでもだいじょうぶ！

穏やかに過ごす工夫を

▶︎食事に気を配る

バランスよく食べましょう。身体は食べ物でできており、偏った食事では栄養バランスが崩れてしまいます。

カフェインのとり過ぎにも気をつけましょう。飲むなら午前中と決めるなど、目安を作るといいですよ。

▶︎睡眠をとる

睡眠は身体と心のメンテナンス時間。眠っている間に体温や免疫機能の調節・記憶や感情の整理などをしています。睡眠は健康のためにとても重要なのです。

睡眠についてはこちらをどうぞ！
夜は身体のメンテナンス時間｜質のよい睡眠でスッキリ目覚めましょう

▶︎身体を動かす

身体を動かせば血流がよくなり冷えが解消します。座り仕事や車通勤の場合は、意識しないと運動不足になってしまいますよ。

おすすめなのが朝の光を浴びながら歩くこと。幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンが多く分泌されます。セロトニンの分泌量は睡眠の質にも関わるのです。

HSPのひとは人混みや大音量の場所が苦手な傾向がありますね。刺激が大きく疲れを感じる場所を避けるなど、心地よい身体の動かし方を探してみてください。

規則正しい生活は健康の基本。身体が整うと心も落ち着き、ストレスにも強くなりますよ。意識することから始めてみましょう。

PMSについてはこちらに詳しく書いています。
PMS（月経前症候群）を理解する｜正しい知識を持ち対策しよう

▶︎環境を整える

強い匂いや光・大音量などが苦手なのもHSPの特徴です。世の中を変えることはできませんが、自分の周りの環境を心地よくしましょう。

人間関係も同じで、合わないひととはそっと距離をおけばいいのです。仕事関係や身内など縁が切れないひともいるでしょう。必要なことだけ明るく関わるなど、マイルールを決めると楽になるかもしれません。

頼まれると断れないひとも多いのですが、断るのは悪いことではありません。少しずつ環境を整えましょう。

心の持ちようを考える

▶︎自分を否定しなくていい

HSPは病気ではなく気質です。敏感だからこそいち早く変化に気づき対応するなど、生活にも仕事にも活かせているはず。

マイナス面ばかり考えて自分を否定しなくていいんですよ。考え方のクセを変えるといいですね。

▶︎リフレーミング

捉え方を変えるリフレーミングという思考法があります。

物事はひとにより解釈が違います。同じ12時でも「もう12時」と思うひともいれば「まだ12時」と思うひともいるでしょう。

置かれている状況にもよりますが、考え方のクセで悲観的な捉え方をしていることもあるのです。

例えば「寝坊＝失敗」ですが、いつまで引きずっていても寝坊の事実は変わりません。それなら「たくさん眠れて身体が休まった」と考えてしまうのです。

寝坊により誰かに迷惑をかけたなら謝罪し反省するのは当然ですが、繰り返し自分を責めても得るものはありません。気持ちの切り替えができると楽になりますよ。

▶︎ストレスを逃す工夫を

敏感なHSPさんはストレスを人一倍感じてしまいます。ストレスをなくすことはできませんが、うまく逃す術を身につけましょう。

休養をしっかりとるのも必要ですし、夢中になれる趣味で心を満たすのもストレス解消になります。

衝撃的な映像は見ないと決めるなど、弱い部分を自分で保護しケアしているHSPさんはたくさんいますよ。

ものごとは捉え方次第で楽になります

生理前は交感神経が優位になるので、元々敏感なHSP気質のひとはつらいかもしれませんね。PMSがひどいとお悩みでしたらご自身の気質も考えてみてください。

しかしHSPは気質の特徴であり、良いとか悪いとかジャッジするものではありません。

HSPの特徴を理解し活かすことと、メンテナンスをしっかりすればいいのです。脳の疾患などでない限り、気質の問題なら楽になる方法はありますよ。

• 生活リズムを整える
• 疲れをいやす
• 心身の疲労原因になることは避ける
• 環境を心地よくする
• 物事の良い面を見る

ご自身を大切に考え、できるところから整えましょう。

思い詰めず、今の自分でいいんだよと緩めてあげてください。PMSとHSPでお悩みでしたら相談してくださいね。カウンセリングと漢方薬でサポートします。ストレス物質を取り除きましょう。

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