更年期障害のサインを見逃さない! セルフチェックしてみましょう
更年期障害は多くの女性が迎える自然なライフステージの一部ですが、その症状や影響はひとそれぞれです。典型的なホットフラッシュや発汗以外にも、日常生活に影響を及ぼすさまざまな不調があるんですね。
これらの症状に気づかないまま、長期間苦しむ女性もたくさんいます。更年期障害のサインを早期に認識し、効果的に対処する方法について学びましょう。
更年期障害のサインを見逃さないために
更年期障害と他の疾患を見極める
あなたは定期的に健康診断を受けていますか? 組織に所属していれば健康診断を受ける機会があるかもしれませんが、ついおざなりにしがちですよね。
症状が病気からくるものなら検査や治療が必要です。検査結果が異常なしでも症状が続くなら、更年期障害の可能性もありますよ。
身体と心の変化に気づくために、セルフチェックを利用してみましょう。1日の気分や体調の記録をつけていくと、心身の変化や傾向を把握できるようになります。
身体と心の変化を見極めるセルフチェック法
次の項目について、過去1ヶ月間に「よく当てはまる」と感じるものにチェックを入れてください。
身体的な症状
- 頭痛や偏頭痛が頻繁にある
- 肩こりや筋肉の痛みが続いている
- 関節の痛みやこわばりがある(起床時に指が動かしにくい)
- ホットフラッシュ(突然のほてりや発汗)を感じることがある
- 動悸(心臓がドキドキする感じ)がある
- 眠れない、または途中で目が覚めてしまう
- 目が乾燥したり、かすみ目になることがある
- 耳鳴りがすることがある
精神的・感情的な症状
- 急にイライラすることが多い
- 気分が落ち込みやすくなった
- やる気が出ない、何をしても楽しめない
- 注意力が散漫になり、集中できない
- 些細なことにくよくよ悩んでしまう
- 記憶力が低下していると感じる
- 不安感が増している
日常生活への影響
- 睡眠の質が悪く、疲れが取れない
- 仕事や家事に対する意欲が低下している
- 社交的な場に行くのが億劫になった
- 体力が低下し、以前より疲れやすくなった
- 体重が増えたり、減ったりする
セルフチェックの結果
- チェックが1〜4個の場合: 更年期障害の初期段階の可能性があります。ストレスや生活習慣の影響も考えられるため、少し様子を見ながら体調に気を配りましょう。症状が続く場合は医師に相談してください。
- チェックが5〜9個の場合: 更年期障害の可能性が高いです。専門医に相談して、適切な対処法を検討することをお勧めします。生活習慣の改善や漢方薬の導入も考慮してみてください。
- チェックが10個以上の場合: 更年期障害の症状が明確に現れている可能性が非常に高いです。医療機関での診断を強くお勧めします。ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬を含む治療法について、専門家と相談しながら適切な対策を講じましょう。
※セルフチェックはあくまで目安としてご利用ください。
更年期のサインはさまざま
更年期障害のサインは多岐にわたります。はっきり言ってひとそれぞれで、症状が現れないひともいるのです。ホットフラッシュや発汗は更年期障害の代表的な症状に思われますが、それだけではありません。
セルフチェックの症状は、他の原因で起こる可能性もありますよね。繰り返しになりますが、病気が隠れていないかをきちんと調べましょう。特に精神的な不安や気力の低下は更年期のサインとして見過ごされがちで、余計に悩む時間が増えてしまうのです。
更年期障害に気づいたらどうする?
適切な医療機関の受診と治療
「もしかして更年期障害?」と感じたら、婦人科で検査が受けられます。早期に更年期障害が発見されれば長い間つらい症状に悩まなくて済みますよ。治療にはいくつか選択肢がありますので、状況により判断することになるでしょう。
- ホルモン補充療法(HRT)
減少した女性ホルモンを補充する - 抗うつ薬・抗不安薬
気分の落ち込みや不安感が強いときに - 漢方療法
ホルモンに頼らない自然療法で身体全体のバランスを整える - カウンセリング
感情やストレスを理解しネガティブな思考パターンを変える
婦人科のほか、更年期障害の専門外来もあります。専門外来は、更年期障害を熟知している・最新の情報を得られやすいなどのメリットがありますよ。精神的な症状が強いひとは、心理的サポートがしっかり受けられる体制か確認してみましょう。
ホルモン補充療法(HRT)の考え方
更年期障害は女性ホルモンの減少により起こります。不足した女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を補充し、ホルモンバランスを整え、更年期障害の症状緩和を目指すのがホルモン補充療法(HRT)です。メリットとデメリットがありますので、医師と十分に相談しましょう。
期待される効果
- ホットフラッシュや多汗の緩和
- 血管や骨の健康を維持する
- 肌や毛髪を守る
デメリット
- 血栓症のリスクが高まる
- 乳がんを促進させる恐れがある
嬉しい効果が期待できる反面、治療中の病気がある場合や既往歴によってはHRTを受けられないかもしれません。治療の選択肢について考えてみましょう。
ライフスタイルの改善でできること
日常のライフスタイルを見直してみましょう。更年期障害の年齢にある女性は多忙です。「仕方ない」と決めつけず、やらないことを決めるのも症状の改善に役立つんですよ。
- バランスの取れた食事
- 適度な運動
- 睡眠の質を高める
上記は健康のために繰り返しお伝えしていますが、更年期障害についても当てはまります。ストレス管理も大切な要素です。自分を大切に、意識して心身がリラックスできる環境を作りましょう。
更年期障害を前向きに受け入れるために
心のケアとメンタルヘルスの重要性
更年期は心の変化も伴うため、メンタルヘルスのケアが欠かせません。同じ悩みを持つひととの交流は心の支えになるでしょう。
心理カウンセリングを利用したり、サポートグループに参加するのもよいですね。ポジティブな思考を維持するため、心のトレーニングを試してみてください。
自分自身を理解し受け入れることの大切さ
更年期障害の症状に振り回されないためには、自分自身を理解し、変化を受け入れる姿勢が必要です。
身体の変化は誰にでも訪れますし、自然な現象として受け止められるといいですね。おおらかに構え、自分に合った対処法を探してみましょう。自己理解を深めるために、更年期に関する情報を学ぶのもひとつの方法です。
新しい生活のリズムと充実した日々を
更年期を機に、新しい生活のリズムを作ってみませんか? 例えば気分の落ち込みを防ぐために、新しい活動を始めるのも効果的です。社会とのつながりを持つことで充実感を得られるかもしれません。
反対に日々忙しすぎるようなら、何かを手放すきっかけになると考えてみましょう。今は心身の健康を保つのが最優先です。
カウンセリングと漢方薬でお手伝いします
更年期障害という言葉。なんだか老けてしまうようで気持ちが重くなりますよね。
更年期障害は多くの女性が経験する自然な変化です。生きている以上、年齢を重ねるのは皆同じ。「ああ、来たね」と、大きく構えられると気持ちが全然違うと思います。
わたしが今までお客さまと対応してきた感覚では、PMS(月経前症候群)や空の巣症候群(子どもが独立した後の喪失感)の傾向が強いひとは、更年期障害の症状も強く出るような気がします。ストレスや気分の落ち込みは身体にも現れますよ。
つらい状態からは一刻も早く抜け出したいですね。上記でもお伝えしましたが、自分の変化を理解し受け入れるのはとても大切です。わからないままでいると不安は大きくなるので、更年期障害についての知識をつけましょう。
漢方薬を利用するのもひとつの方法です。以下は伝統的に使われてきた漢方薬です。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
更年期はホルモン減少に伴い、骨密度の減少やコレステロール値の増加などもみられます。漢方薬と併用して、ミネラルやビタミンの摂取をおすすめすることもありますよ。
当店ではカウンセリングのうえ、体質や症状に応じた漢方薬を処方します。特に初回は60〜90分を目安にじっくりお話を伺っています。カウンセリングで気持ちを話すのが心の健康維持に役立つこともあるんですよ。
特に更年期のお客さまは「お話しすると気持ちが軽くなる」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。漢方薬とカウンセリングを上手に取り入れ、更年期を穏やかに乗り越えましょう。わたしがお手伝いいたします。
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