妊活中は葉酸などの栄養素を意識して、サプリメントを活用するのが一般的になりました。ただ、サプリメントを飲んでいることで安心してしまい、食事内容がおろそかになってしまうケースもあります。
赤ちゃんの身体づくりは妊娠がわかる前から始まっています。積み重ねた食生活はお母さん自身の身体を養い、将来の母乳にもつながっていきます。「妊娠したら食事を見直そう」では遅いんですね。
食事と母乳の関係、妊活中から食生活を整える意味について書きました。
赤ちゃんに届く栄養のしくみ

母乳はお母さんの血液を元に作られます。赤ちゃんが飲む母乳は、お母さんが毎日食べているものと深く関わっているのです。
母乳は食べたものが材料になる
お母さんが食事で取り入れた栄養は消化・吸収され、血液となって乳腺へも運ばれます。母乳は、血液中の成分を材料にして乳腺で作られる仕組みです。
脂っこい食事が続いたり、反対に食事量が極端に少なかったりすると、身体に取り入れる栄養素が偏ってしまいます。食事内容は血液を通して母乳の質にも関わるため、バランスのよい食事を心がけたいですね。
赤ちゃんの身体は妊娠初期に急速に作られる
赤ちゃんの心臓・脳・脊髄などの大切な器官は、妊娠初期(妊娠4週〜12週頃)に急速に形作られていきます。この頃はまだ妊娠に気づいていない女性も多いでしょう。妊娠が判明してから栄養を改善するのでは遅すぎる場合があるんですね。
受胎の2〜3ヶ月前から十分な栄養をとり、母体の栄養状態をよくしておくことが、胎児の正常な発育と先天性異常のリスク低減につながります。妊活中から身体を整えておくのはとても大切なのです。
妊活中は未来の母乳作りの準備段階
妊活は「妊娠するための準備」ではありますが、その先にある妊娠・出産・授乳ともつながっています。
実際に母乳分泌が始まるのは出産後であり、妊活中に母乳が作られるわけではありません。それでも妊活中の食生活が大切なのは、お母さんの身体が毎日の食事から作られるためです。身体を巡る血液が母乳の材料になることを考えると、妊活中から食べるものを意識する意味が見えてきます。
妊活中から授乳期までの栄養管理が、母体と赤ちゃんの健康に大きく影響するんですね。
母乳の質は毎日の食生活と深く関わっている

「妊娠したら食事に気を付けよう」と考えている方は多いと思いますが、身体は毎日の食事から作られています。未来の母乳を考えるなら、妊活中の食生活も見直しておきたいポイントです。
忙しい毎日は栄養バランスが崩れやすい
忙しい生活のなかでは食生活が乱れやすいもの。
たとえば、朝食を抜く習慣です。朝食を食べないことが直接不妊の原因になるとはいえませんが、栄養不足や血糖値・体内時計の乱れなどを招くと、妊活に影響する可能性があります。
忙しいと簡単に食べられるものを選びたくなりますが、連日になると、たんぱく質・野菜・海藻類・大豆製品などが不足しやすくなるんですね。
「なにを食べるか」に少し目を向けるだけでも食事内容は変わってきます。
さまざまな栄養素が必要
妊活では葉酸がよく知られています。葉酸はもちろん大切ですが、身体づくりには鉄・ビタミンB群・たんぱく質など、さまざまな栄養素が関わっています。
ひとつの食材だけでなく、いろいろな食品を組み合わせて食べましょう。栄養の偏りを減らしやすくなります。
栄養不足はホルモンの生成や排卵の仕組みに悪影響を及ぼす可能性がありますので、妊活中から意識していきたいですね。
血(けつ)が身体を養う
漢方では血が身体を養うという考えかたが中核にあります。血は身体全体に栄養を届け、潤いを与え、精神状態にも影響を及ぼします。血と妊活・妊娠・授乳にはどのような関係があるのでしょうか。
子宮内膜が厚くフカフカになっていると、受精卵が着床しやすくなります。子宮や卵巣に新鮮な酸素や栄養が行き渡ることも大切な要素です。血は子宮や卵巣を養い、妊娠や授乳を支える土台となる存在なんですね。
産後の授乳期に母乳の量が少ない場合は、血の不足も考えられます。血を増やすための食事を中心に、補血作用のある漢方薬を利用する場合もあります。
子宮や赤ちゃんを育む力にも関わるため、妊活中から血を十分に養う意識を持ちましょう。
未来の母乳を育む食生活|今日から意識したい3つのポイント

食生活を見直そうと思っても、毎日完璧な食事をするのは難しいですね。無理なく続けられる食べかたを見つけていきましょう。
主食・主菜・副菜をそろえる
大きく3つに分類される食材を意識してみましょう。
- 主食:ご飯・パンなど
- 主菜:肉・魚・卵・大豆製品など
- 副菜:野菜・きのこ・海藻類など
これらを組み合わせると、自然に栄養バランスが整います。ただ毎食揃えるのは大変なので「1日を通して整える」でもいいのです。
ハードルを下げて、やりやすい食事管理をしてください。さまざまな食品を取り入れながら、無理なく続けられる食生活を目指したいですね。
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サプリメントは補助
サプリメントは補助的に使うのが基本。食事だけでは不足しやすい栄養素を補う、選択肢のひとつです。「サプリメントを飲んでいるから大丈夫!」ではないんですね。
身体を作る土台になるのは毎日の食事です。必要な栄養素の多くは、食生活を整えることで十分に摂取可能なのです。食生活を含めた生活習慣の見直しと改善がなにより大切だと覚えておきましょう。
サプリメントを利用するうえで気をつけたいのは、過剰摂取に注意することと、自己判断を避けることです。合成品(化学薬品)ではなく、天然物からできているサプリメントを選びましょう。身体への吸収率・定着率が違います。
複数のサプリメントを使う場合は、重複摂取しないかチェックする必要があります。医師や薬剤師に相談し、安心してご利用くださいね。
食事を楽しむ気持ちも忘れずに
食生活を整えるのはとても大切ですが、難しく捉えすぎると食事そのものが負担になってしまうかもしれません。
毎日の食事は、栄養を補給するだけが目的ではありません。旬の食材を味わったり、家族と食事を楽しんだりすることも、心と身体を整える時間になるのです。
「○○を食べなければ」と義務的に考えるより「今日は何を食べようかな」と前向きに楽しめる食生活を目指したいですね。
赤ちゃんへの最初の贈り物は今日の食事かも!

妊活は、妊娠だけが目標ではありません。この先、妊娠→出産→授乳へと続く将来を見据えて身体を整えていく過程も、妊活のひとつなんですね。
食生活によって母乳の状態に違いがみられることも報告されています。妊活中から母乳が作られるわけではありませんが、母体を整えることは妊娠・出産・授乳に向けた身体作りの基本となるのです。
食事は母体の健康だけでなく、未来の赤ちゃんへ届ける栄養の土台になります。さまざまな食材を組み合わせて食べるようにすると、栄養バランスが整ってきます。そのうえで、不足しがちな栄養素をサプリメントで補いましょう。
サプリメント選びで気をつけたいのは、品質や安全性が確認されている製品を選ぶこと。成分表示や製造元が不明確なものは避けましょう。
妊活中の栄養摂取・サプリメントについてもご相談くださいね。




