妊活を始めると、ふと気になるのが「出産のベストなタイミング」。
保育園入園のこと、気候のこと、仕事のことなど、さまざまな要素を考えながら計画を立てている方も多いのではないでしょうか。
今回は、2022年の統計データから見える出産の傾向と、妊活中の方へのアドバイスについて書きました。
統計で見る出産の傾向
さっそく、政府統計から2022年の月別出生数を見てみましょう。
一見すると、8月(71.0千人)が最も多く、2月(56.9千人)が最も少ないように見えますね。しかしこの数字は、月ごとの日数が異なるためです。
そこで、1日あたりの出生数を計算してみました。
すると、興味深い事実が見えてきました。
- 1日あたりの出生数が最も多いのは9月
1日あたり2,330人が誕生
8月→2,290人/日、10月→2,180人/日 と続く - 月による差が大きい
9月と最も少ない5月を比べると、1日あたり330人もの差がある
※1ヶ月に換算すると9,900人(330人×30日として)の差 - 年末年始の妊娠が多い
8〜9月出産が多いということは、11〜12月頃の受胎が多い
出産月の考え方あれこれ
もしも出産月を決めるとすれば? さまざまな要因を検討される方が多いようです。
- 4〜5月出産
・春の穏やかな気候で赤ちゃんのお散歩デビューがしやすい
・入院中も過ごしやすい
・保育園入園時や小学校入学時に月齢が高めになる - 9〜10月出産
・真夏が去ってからの出産
・年度初めの保育園入園に適した月齢になる
・育休復帰時期の調整がしやすい - 12〜1月出産
・妊娠後期が夏にあたるのを避けられる
・年度変わりのタイミングで職場復帰がしやすい
あくまでも参考程度にしてくださいね。妊娠・出産は自然なタイミングで訪れるものです。特定の時期にこだわりすぎると、かえってストレスになることもありますから。
大切なのは、ご自身の体調を整えることですよ。
現代の妊活事情と体調管理
統計的な傾向がある一方で、妊娠・出産は個人差が大きく、体調や体質によって大きく異なります。
現代では、平均出産年齢が上昇しています。2023年の第1子の平均出産年齢は31歳。1980年には、第1子出産時の母の平均年齢は26.4歳でした。40年余りで4歳以上も上昇したんですね。
40年の年月で、生活習慣も大きく変化しています。便利になった反面、冷房の普及で身体が冷えすぎたり、食生活の変化で必要な栄養がとれていないひとも多くなりました。
仕事と妊活の両立が大変だという声もよく聞きますが、晩婚化の影響が大きいと思っています。
社会の変化とともに、昔とは異なる傾向が出てきますね。
漢方的な考えと身体作り
統計では冬の妊娠が多い傾向にありますが、これは漢方的な考え方でも説明できるんですよ。
寒い季節には、身体を温めることに意識が向きますね。冷たいものを食べたり飲んだりする機会が自然と減ります。
夏は暑さを避けることばかりに気が回り、冷えを自覚できないひとが多いのですが、冬は身体を温めようと考えます。
妊娠を希望するなら冷えは本当に禁物なのです! 身体が温まることでのメリットは以下です。すべて妊娠に大切なことですよ。
- 血流が改善される
- 女性ホルモンの分泌が活発になる
- 子宮内膜が厚くなりやすい
- 卵子の質が向上しやすい
- 基礎体温が安定しやすい
現代は、身体がとても冷えやすい環境下にあります。思い当たることはないでしょうか。チェックしてください。
- 運動不足による筋肉量の低下
- エアコン生活による体温調節機能の低下
- ストレスの増加(低体温になりやすい)
- 食生活の変化による栄養不足
- 睡眠不足
- 自律神経の乱れ
漢方で考える妊活の秘訣
当店での相談例から、妊活成功のポイントをご紹介します。
- 基本的な体調管理
冷えの改善
血流の促進
規則正しい生活リズム
- 心身の調和を整える
適度な運動
ストレス管理
十分な休息
- 季節に応じた養生
夏場の冷房対策
冬場の保温
季節に合わせた食事管理
実際の成功例から
当店での相談例をご紹介します。
※個人情報保護のため、一部改変しています
- Aさん(34歳)のケース
- 1年ほど妊活を続けていたが結果が出ず
- 身体が冷えやすい傾向があることが判明
- 漢方薬での体質改善と生活習慣の見直しを実施
- 半年後に待望の妊娠が判明 - Bさん(37歳)のケース
- 仕事でのストレスと不規則な生活
- 漢方薬による体調管理と生活リズムの見直し
- 8ヶ月後に自然妊娠 - Cさん(44歳)のケース
-何度も採卵を続けていたが胚盤胞(着床できる状態の受精卵)にならず
-冷えると胃の調子が悪くなったり口下に吹き出物ができやすい
-漢方薬で体質改善と生活習慣の見直し
-初めて胚盤胞凍結ができ、移植を控えている
統計データは楽しむ程度に!
統計学から見るデータは興味深いですね。何月の出産が多いんだろう? 計画的に妊娠したひとは何が理由で出産月を決めたんだろう? いろいろなことを考えますよね。
しかし統計データは参考程度に。大切なのは、ご自身の体調や体質に合わせた妊活プランです。
特に以下のような方は、専門家への相談をお勧めします。
- 妊活に不安がある
- 体調を改善したい
- 生活習慣の見直しを考えている
- 漢方による体質改善に興味がある
当店では、カウンセリングでじっくりお話しをお聞きしています。妊活に関する悩みやご希望は千差万別! 体質に合わせた漢方薬のご提案と、身体作りのアドバイスをしております。お気軽にご相談くださいね。
※出典:e-Stat(政府統計の総合窓口)「人口動態調査」のデータを基に作成
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