更年期を迎え、身体の変化に不安を感じる方は多いでしょう。経験のない変化に戸惑いを感じるのは自然なことです。
しかし女性の身体は、年齢を重ねてもいろいろな力を持っているんですよ。今後の身体の変化を理解して、あなたらしい健やかな毎日を送りましょう。
更年期後も身体は女性ホルモンに助けられている
エストロゲンだけじゃない! 女性ホルモンの仲間たち
更年期前まで、身体のなかで主役だったエストロゲンは4種類【エストロン(E1)・エストラジオール(E2)・エストリオール(E3)・エステトロール(E4)】あり、女性らしさを守る大切なホルモンでした。
更年期を過ぎるとエストロゲンの量は減りますが、身体のなかではまだたくさんの女性ホルモンが働いています。
身体のなかのホルモン工場
更年期後の女性の身体を支えるホルモンをご紹介しますね。
- エストロン(E1):更年期後の主要なエストロゲン
エストラジオール(E2)がほとんど分泌されなくなる
代わりにエストロン(E1)が主要となる - エストリオール(E3):エストラジオール(E2)の代わりを担う
抗がん作用がある
- DHEA(ディーエイチイーエー):若々しさを保つホルモン
肌の健康を保つ
骨を丈夫に保つ
身体の疲れを取る - アンドロステンジオン:からだの活力を支えるホルモン
体内でエストロゲンの材料となる
骨や筋肉の健康を保つ
身体の活力を維持する
- アディポネクチン:からだの調子を整えるホルモン
血糖値を安定させる
血圧を調整する
炎症を抑える
更年期後も女性の身体はホルモンを作り続けています。これらのホルモンは健康維持に関わっているのです。
更年期後の身体への自然な変化
身体は年齢とともに、ホルモンの生産量やバランスを少しずつ変えていきます。更年期後の身体に適応するための自然な変化なんですね。
この変化を「悪いこと」と捉えないのが大切なのです。身体は賢く、年齢に合わせて最適な状態を作り出そうとしています。自然な変化を理解し、うまく付き合っていきましょう。
身体の変化を理解して備えよう
よくある変化とその理由
更年期後の身体には変化が起こりやすくなりますが、それぞれ理由があります。
- 疲れやすい
新しいホルモンバランスに慣れようと身体がエネルギーを使っている - 寝つきが悪い
体内時計を調整するホルモンの働きが変化している - 肌の調子が変わる
肌を保湿するホルモンの量が変化している
- 体温調節がうまくいかない
自律神経の働きが以前より敏感になっている
これらの変化は異常ではありません。身体が新しい環境に適応しようと、一生懸命に調整している証なのです。
心と身体のつながり
心と身体は深くつながっています。心の変化が身体に影響する一例をあげましょう。
- ストレスを感じると
→肩こりや胃の不調として表れることも - 不安が強いと
→眠れなくなったり食欲に変化があることも
- イライラが続くと
→血圧が上がりやすくなることも
心を穏やかに保つ工夫が大切なんですね。好きな音楽を聴く・軽い運動をする・友人とおしゃべりを楽しむ。
あなたなりのリラックス方法をみつけましょう。
毎日のチェックポイント
身体は毎日少しずつ変化します。変化に気づき、対応を考えましょう。
朝のチェック
- 寝覚めの気分は?
- 疲れは残っている?
- 睡眠は十分だった?
疲れが残っていると感じたら、予定を調整してみてください。無理は禁物です。寝覚めが悪い日が続くなら就寝時間を早めるなど、生活リズムの見直しをしましょう。
日中のチェック
- 食欲はある?
- 体温の変化は気になる?
- 疲れ具合はどう?
日中に体調の変化を感じたら、その場で対処することが大切です。たとえば、体温調節が気になるなら上着を1枚用意しておく、こまめに水分を取るなど工夫しましょう。疲れを感じたら、少しでも休憩してみてください。
夜のチェック
- 今日の気分は?
- 身体の調子は?
- 睡眠の準備は整った?
夜のチェックで気になることがあれば、翌日の予定を立てるときの参考にしましょう。疲れが強いと感じるなら可能な限り予定を減らすなど、調整します。
※体調チェックの記録は、病院や薬局に相談するときにも役立ちます。気づいた変化を具体的に伝えれば、より適切なアドバイスが得られますよ。
毎日を心地よく過ごすためにできること
生活リズムを整える
更年期後は自律神経のバランスが取りにくくなりますので、規則正しい生活が大切です。
朝のリズムづくり
- 朝日を浴びる
太陽の光には体内時計を整える力がある
朝日を浴びることで、夜になると自然に眠くなるホルモン(メラトニン)が作られやすくなり、良質な睡眠につながる - 軽い運動
血行が良くなる
幸せホルモン(セロトニン)が増える
骨を丈夫に保つ
- 朝食を取る
夜の間に下がった体温を上げ、脳と身体を目覚めさせる
午前中の活動エネルギーが作られ、体調が安定する
日中の過ごし方
- こまめな水分補給
更年期後は喉の渇きを感じにくくなるため意識して水分摂取を
血液をサラサラに保ち、むくみを防ぐ - 適度な運動
30分に1回は軽く身体を動かす
筋肉を柔らかく保てる
- 休憩をとる
疲れがたまると自律神経のバランスが崩れやすくなる
食事で整える
更年期後は、身体を支えるための栄養素がより重要になります。それぞれの食材には、身体を整える大切な働きがあります。
積極的に取り入れたい食材
- 大豆製品:豆腐、納豆、豆乳など
イソフラボンが女性ホルモンに似た働きをする
骨の健康・肌のうるおいが気になる方に - 魚:さば、さんま、いわしなど
カルシウムは骨を、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける
健康維持を助けるDHAが含まれる
- 緑黄色野菜:ほうれん草、にんじん、かぼちゃなど
ビタミンCやβカロテンには抗酸化作用がある
肌の健康を保ち、血管を若々しく保つ
和食の知恵を活かす理由
- 一汁三菜
主食・主菜・副菜のバランスがよい
必要な栄養素が過不足なくとれる - だしの活用
うま味成分で食欲をサポート
塩分を控えられる
- 旬の食材
その季節に必要な栄養が含まれている
価格が手頃で新鮮
女性の身体には力が備わっている
女性の身体には、年齢を重ねても自分らしく生きていく力が備わっています。更年期後の変化に戸惑いを感じる方は多いのですが、ごく自然なことなんですね。
身体の声に耳を傾け、必要なケアをしながら、ゆっくりと新しい身体作りをしていきましょう。あなたの身体は、これからも大切なパートナーなのですから。
漢方薬の選び方のポイントは以下です。
- なぜひとりひとりに合わせて選ぶの?
同じ症状でも、体質や生活習慣によって原因が異なります
あなたに合う漢方薬を選ぶのが健康への近道です - なぜ継続が大切?
身体の自然な力を引き出すにはある程度の時間が必要です
続けることで身体の土台から健康を支えます
- なぜ体調の変化を観察するの?
漢方薬との相性は身体の反応で判断します
些細な変化に気づけばより効果的な服用方法が見出せます
最近、更年期障害のご相談が増えていますが「これも更年期障害の症状だったの?」と驚かれることもよくあります。
理由がわからない不調は不安ですよね。気になる症状がありましたら、ぜひご相談ください。
Instagramを開設しました
遊びにきてね!
Instagramを開設しました
遊びにきてね!
公式LINEからご予約・ご来店いただくとスキンケアサンプルセットをプレゼントしております。ぜひご登録を!
※初回のみとなります。