不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊せず夫婦生活を続けているのにかかわらず妊娠しない状態をいいます。
日本産科婦人科学会では、この期間を1年と定義しています。
不妊の原因はひとつだけとは限りません。多くの場合、複数の原因が重なっています。
治療により改善できるものもあれば、生活習慣の見直しから改善に向かうケースもあるんですね。
ここでは漢方の考え方による「妊娠できる母体環境」についてお話しします。
不妊症とは
昔は不妊といえば女性に原因があると思われていました。しかし現代では男女双方に原因があるとわかっています。
女性側の原因
- 排卵が起こらない
- 卵子が卵管を通過できない
- 卵子が着床できない
- 精子に対しての過剰な攻撃 など
男性側の原因
- 精子の数が少ない
- 精子の動きがよくない
- 精子が精管を通過できない
- 性機能障害 など
これらの状態を乗り越え妊娠するには、西洋医学の力が必要です。
しかし上記のような原因はありません、と診断されたら?
「じゃあ、どうすればいいの?」と悩みますよね。
実は、当店のお客様はそのような方が大半です。そして漢方薬での身体作りがしばしば成果をもたらしているのです。
漢方では、西洋医学と違う方面からアプローチします。
妊娠しやすい母体環境を作り、妊娠を継続させる力を養うのです。
男性側に原因がある場合も「妊娠させやすい体質」に向けて改善していきます。
漢方で「妊娠しやすい母体を作る」とは
「未病」という言葉を聞いたことがありますか? 文字から想像できる通りまだ病気ではない状態を指します。
中国最古の医学書に「未病」が載っているそうです。
2000年も前に、すでにこの言葉が存在していたんですね。
病気ではないけどなんとなく調子が悪い。
こんな状態は未病かもしれません。
放っておくと病気に向かっていくだけなのです。
妊娠を望むなら「自分は健康なのか?」と考えてみてください。
冷え
そもそも下半身は冷えやすいもの。
赤ちゃんは腹部に宿り育ちます。そこがいつも冷え切っていたら?
機能が落ちるのは想像できますよね。
お腹やお尻、太ももを自分の手で触ってみてください。
冷たいと感じたら、あなたの下半身は冷えているんですよ。
冷えを解消し、赤ちゃんの暖かいベッドを用意することから始めましょう。
血の巡りがよくない
血液がドロドロだと流れが悪くなります。
この状態が続くと生理不順や排卵障害の引き金になってしまいます。
これが子宮内膜症などの病気に発展すると不妊の大きな原因となるのです。
血の巡りを促し、子宮内膜に栄養を届けましょう。
エネルギーが足りない
気力がない。疲れやすい。風邪をひきやすい。
こんな症状ありませんか?
これは人間の身体を構成している気血(きけつ)が消耗した状態です。
栄養不足なら、栄養を吸収できるよう胃腸を整えることから。
エネルギーを循環させ、妊娠を維持できる身体作りをしましょう。
※身体を構成する【気・血・水】の考え方はコチラをどうぞ。
漢方入門|漢方の考え方【気・血・水】
男性側の原因
卵子と同じように精子も老化の影響を受けます。また既往歴や手術歴が原因のこともあります。
漢方では身体の状態に合わせ、足りないものを補給したり熱を冷ましたり、自律神経を整えたりします。
男性の不妊についてはこちらをお読みください。
男性不妊に漢方でアプローチ|妊娠させやすい体質にするために
基本的な生活習慣を見直すのは、男女問わず必要です。
まとめ
「未病」は病気ではありませんが、決して健康な状態ではありません。
冷えや血の巡りを改善し、土台からしっかり整えましょう。
土台がよいから質のよい卵子が育ち、子宮内膜の準備ができるのです。
いくら高度な治療を受けても、環境が整っていなければ妊娠を継続できません。
漢方と生活習慣の再考で、母体環境を整えることから始めましょう。
当店ではしっかりお話をお聞きするため予約優先となっております。
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