高齢になるほど自然妊娠が難しくなるといわれていますが、実は高度医療を受ける前に取り組むべき身体作りがあります。

当店では「基礎から身体つくり見直したら妊娠できた」というお客さまをたくさん見てきました。せっかくの高度医療も、土台が安定していなければムダになってしまう可能性が高いのです。

今回は40代以上の方に特に意識していただきたい、妊活のための身体作りについてお伝えします。

40代以上の妊活で知っておきたい基本的な知識

年齢と妊娠のお話

日本産婦人科学会の最新データによると、40歳では約30%の方が妊娠に成功し、そのうち16%が出産まで至っています。ところが43歳を過ぎると出産率は6%程度に、45歳では2%弱へと下がってしまうのです。

35歳を過ぎたあたりから妊娠しにくくなる傾向が見られますが、同じ年齢でも人によって差があります。身体の状態が良ければ妊娠の可能性は高まります。

出典:日本産婦人科学会 ARTデータブック2022
https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf

※ARTデータとは、日本全国の生殖補助医療(ART)の実施状況と治療成績をまとめた年次報告書で、誰でも閲覧可能な公開資料として発表されています。

どんな治療法を選ぶ?

2022年のデータを見ると、40歳以上の方の治療は約20万件。特に42歳での治療が多いのですが、保険適用の年齢制限の影響もあるでしょう。

治療の種類でいえば、凍結融解胚移植(凍結した胚を融解して戻す方法)の成功率(約38%)が、新鮮胚移植(採卵してすぐ戻す方法)(約22%)より高いようです。

しかし大切なのは、ご自身の状況に合った治療法を選ぶこと。40代では早めに専門医に相談し、卵子に優しい治療法を検討するのがおすすめです。

高度医療の土台になる身体作り

どんなに最先端の治療を受けても、卵子の状態や子宮の環境が整っていなければ実を結びにくいもの。いくら高級なタネをまいても、土壌が悪ければ芽が出ないのと同じです。

40代以上の方は特に、体温を整え、血の巡りを良くし、ホルモンのバランスを整えることが大切です。実際に2022年には生まれた赤ちゃんの10人に1人が不妊治療によるものでした。

適切な治療と身体作りの組み合わせが、赤ちゃんを迎える近道なのです。

40代以上の妊活で起こりやすい3つの問題

卵子の質と数の低下

40代になると残っている卵子の数が減少するだけでなく、質も変わってきます。特に卵子の中にあるミトコンドリア(身体のエネルギー工場)の機能が低下し、染色体に異常が起きやすくなるのです。

身体のなかからの錆びつきを防ぐため、抗酸化作用のある食品をとりましょう。以下の食材が身近でおすすめです。

  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • ブルーベリー


また、ウォーキングや軽いヨガなど有酸素運動で代謝を高めると、卵巣への血流も改善します。毎日15分からでも始められますよ。

子宮内環境の変化

年齢が上がると子宮内膜の厚さが薄くなったり、血流が減少したりして、せっかく良い卵子があっても着床しにくくなることがあります。また、40代では子宮筋腫や子宮内膜症などの発症率も高まってくるんですね。

子宮環境を整えるためには、冷えを防ぐこと。特に下半身を温めましょう。適度なストレッチや骨盤周りのマッサージも血流改善に効果的です。夕食後の10分間のストレッチや、入浴時の軽いマッサージを習慣にしてみてくださいね。

ホルモンバランスの乱れ

40代ではエストロゲンプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が不安定になりがち。排卵の質に影響するだけでなく、子宮内膜の状態も左右します。

ホルモンバランスを整えるには、規則正しい生活が基本です。特に睡眠と覚醒のリズムは重要で、毎日同じ時間に起きることで体内時計が整うんですね。

また、過度なストレスはホルモンバランスの大敵です。自分なりのストレス解消法(好きな音楽を聴く・アロマを楽しむなど)を見つけることをおすすめします。

40代からの身体作りで妊娠率を高める方法

自然な妊娠を助ける漢方的アプローチ

漢方医学では「気・血・水」の3つの要素のバランスが崩れると、不調が生じると考えます。特に妊活では血(血液や栄養)と水(体液)の循環を改善することが重要です。

たとえば血の巡りが悪いと冷えや生理痛、不規則な生理につながります。水のバランスが崩れると、むくみや分泌物の異常などが出やすくなるのです。卵巣機能の活性化や子宮内環境の改善に働きかける漢方薬もありますよ。

漢方医学では以下のような働きに注目しています。

  • 質のよい卵子を作るため→活性酸素(老化物質)を抑える作用
  • 着床しやすいフカフカの内膜を作るため→血を補う・血流を整える作用

病院の治療以外でできるのは身体の土台を作ることです。

高度医療と併用できる身体作り

45歳以上になると、体外受精と自然妊娠の成功率の差が縮まる傾向が見られます。若い年代では体外受精の方が自然妊娠より明らかに成功率が高いのですが、45歳以上では両者とも5%未満と低い値になり、なおかつその差が小さくなっています。

これは年齢があがるとともに、高度医療が期待されるほどの効果を得られにくくなるからなんですね。卵子を体外に出したり、凍結したり、針を刺したりという高度医療の処置が、高齢の卵子にとって負担になるのです。

高度医療を受ける場合でも「卵子に優しい」という視点が欠かせません。高齢になるほど卵子は外からの刺激に敏感になるため、体内環境をしっかり整えておきましょう。子宮内の環境を整えながら高度医療を受けることで、相乗効果が期待できるのです。

食事と生活習慣の見直し

妊活中の食事で意識したいのは、良質なたんぱく質と、卵子の質を高める栄養素です。特に冷たい飲食物は控え、身体を温める食材を取り入れましょう。

  • 良質なたんぱく質:魚、鶏肉、大豆製品など
  • 卵子の質を高める栄養素:葉酸、鉄分、亜鉛、ビタミンEなど
  • 身体を温める食材:生姜、ニンニク、ねぎなど

また質の良い睡眠は妊活の強い味方。特に22時〜2時は成長ホルモンの分泌が活発になるゴールデンタイムと呼ばれています。この時間帯にぐっすり眠ることで卵子の質も向上するといわれています。

就寝1時間前にはスマホやパソコンの使用を控え、ゆったりとした時間を過ごしましょう。

今日からできる40代妊活のための3つの習慣

年齢を重ねると妊活にもさまざまな不安がつきものですね。しかし、40代でも多くの方が赤ちゃんを授かっていますよ。

大切なのは、高度な医療技術に頼るだけでなく、ご自身の身体と向き合い、基本的な身体作りをしっかり行うことです。「まだ遅くない」という気持ちで、今日からできることから始めてみませんか? すぐにできる3つのポイントをお伝えします。

  • 身体を温めましょう
    下半身を冷やさないことが大切です。足湯や腹巻の活用、温かい飲み物を意識的に摂ることから始めてみてください。
  • リラックスタイムを作りましょう
    ストレスはホルモンバランスに大きく影響します。1日10分でも深呼吸や瞑想の時間を設けることをおすすめします。
  • バランスの良い食事を心がけましょう
    朝食をしっかり摂ることで体内時計が整い、ホルモンバランスも安定します。

いざとなれば体外受精の道がある、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに医療技術は日々進歩しています。しかしどんなに最新技術を駆使しても、受け入れる土台が整備されていなければ妊娠出産は難しいのです。

身体作りに関してのご相談を承っております。あなたの気になることを、どんなことでも聞かせてください。ご予約をお待ちしております。

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