「動脈硬化」と聞くと、年配の方の病気を思い浮かべるかもしれません。しかし血管は生まれたときから成長を続け、日々の食事や生活リズムの影響を受けています。

40年も前の研究で「子どもの血管にも変化が見られる」ことがわかっています。

当時、北里大学などが交通事故等で亡くなった子どもたちの血管を調べました。その結果、5歳でも約7割の子どもに、動脈硬化のごく初期に見られる脂肪線条(しぼうせんじょう)という変化が確認されたのです。脂肪線条は病気ではありませんが、動脈硬化の初期に見られる変化です。「そんなに小さいうちから?」と不安になりますよね。

現代は当時よりも脂や糖の多い食事が増え、身体を動かす時間は減っています。将来的な心血管疾患の予防につなげるため、今から血管を整えていきたいですね。

子どもの血管は発展の途中にある

血管は、身体のすみずみまで栄養と酸素を届ける“命の通り道”です。成長にあわせて構造も変化し、太く強く育っていきます。

血管は生きている組織

人間が生まれたときの血管は柔らかく、成長とともに強さを増していきます。成長段階にどのような食材から身体を作るかは、とても大切。たとえるなら、家を建てるときの基礎工事ですね。よい材料を使えば、少しの衝撃程度なら耐えられる家になります。

脂肪線条は未来へのメッセージ

脂肪線条は、血管の内側に脂質が蓄積した、初期の病変。脂肪線条自体は病気ではないものの、身体の使い方や食生活の傾向を映し出す鏡のようなものです。

研究では幼い子どもからも脂肪線条が見つかったことから、早い時期から血管づくりが始まっていることがわかりますね。親ができる小さな工夫が、子どもの未来を支えるといえるでしょう。

東洋医学で見る「血(けつ)」と「脾(ひ)」の関係

東洋医学では、食べたものをエネルギーや血に変える働きを「脾(ひ)」が担っていると考えます。脾が弱ると、せっかくの食事が身体に活かされにくくなり、血のめぐりも滞りがちに。食べたものをきちんと使える身体が血管を育てる基本なのです。

なぜ現代の子どもの血管に負担がかかりやすいのか

昔に比べて、食も生活も楽で便利になりました。一方で、血管にとって負担のかかる環境も増えています。

食生活の変化と野菜不足

コンビニ食や冷凍食品、甘い飲みもの。手軽でおいしいものが多い反面、野菜・豆類・海藻などが不足しがちです。

日本人の1日の野菜摂取量は平均約270g。目標の350gには届いていません。80gの不足分はあと一皿の野菜で解消できる量ですが、不足のまま年月を重ねると血管の質に影響するのです。

運動量の低下

筋肉は血液を送り出すポンプの役割を果たします。身体を動かすことで血の流れがスムーズになり、老廃物も自然に流れ出します。

現代の子どもは外遊びの時間が減り、タブレットやスマホに触れる時間が増えました。動かない時間が長いと、めぐりが滞り、体温も下がりやすくなってしまうのです。

家族全体のリズムが子どもに反映する

子どもは親の暮らしかたから学びます。現代の生活では、夜更かし・朝食抜き・偏った食事になりがちですが、大人の習慣がそのまま子どもの身体のリズムになるのです。家族全体の生活テンポが血管の健康にも関わると考えてよいでしょう。

未来の血管を健やかに育てるための方法

血管を丈夫に保つ秘訣は特別なことではなく、小さな積み重ねです。

毎日の“ひとくち”を意識する

野菜・豆類・海藻を、少しずつでも毎日の食卓に乗せましょう。味噌汁の具を増やしたり、白米に雑穀を混ぜるだけでも十分。1日100g増えるだけで、1年では約36kg分の野菜を多く食べる計算になり、その差が未来の血管を健康にするのです。

身体を動かして流れをつくる

歩く、伸びをする、外の空気を吸う。シンプルな動きですが、血をめぐらせる力になります。親子で身体を動かす時間を持つと、子どもも自然に「身体を動かす=気持ちがいい」と感じるようになります。

バイオリンクを「整える食生活の味方」に

「野菜を毎日そろえるのはむずかしい」「家族の好みがバラバラ」というご家庭もあるでしょう。食事バランスを整えるサポート食品を上手に使うのもひとつの工夫です。

バイオリンクは、自然素材の栄養をまるごと摂れるよう工夫された食品。不足しがちな栄養をサポートする、食生活の味方として活用されています。

今からでも血管は生まれ変わります

血管の健康は、毎日の暮らしのなかで少しずつ作られていきます。特別なことをしなくても、今日の選択が未来の身体を変えていくんですね。完璧な食事にしようと身構えると続きません。食事は日々の積み重ねなので、できる範囲で少しずつ整えましょう。

  • 野菜をもうひと品足す
  • 歩く距離を少し伸ばす
  • 夜は少し早く眠る

小さな積み重ねが、10年後、20年後の血管を守ります。

「もう遅いかも」と思ったとしても、心配しすぎないでください。血管は毎日新しい細胞を作り続けているので、遅すぎることはないのです。

当店では、体質や生活に合った漢方薬と生活習慣のアドバイスで、あなたとご家族の健康を支えるお手伝いをしています。野菜不足に関することもどうぞご相談ください。無理せず、できるところから始めてみてくださいね。

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