サプリメント購入ガイド｜対面販売で安全・安心な選択を

サプリメントを摂取して健康被害にあったという報告が世間を騒がせています。原因はまだ特定されていませんが（2024.5.28現在）、サプリメントで健康を損なうかもしれないと考えると、利用するのが怖くなってしまいますね。

自由に買えるサプリメントは購入者の知識が必要です。パッケージ表示の意味・違法品の存在・サプリメントの位置づけなど、知っておきたい情報はたくさんあるのです。

しかし正しい情報を得るのは難しいですよね。健康への関心は高く、テレビ・雑誌・インターネットなどから情報があふれています。誇大広告や悪質な製品もあるので、冷静な判断が必要です。

サプリメントのおさらい

サプリメントに定義はない

「サプリメント」は誰もが知っている言葉でしょう。しかし日本では明確な定義がありません。

サプリメントは一般的に「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品」とされています。不足しがちな栄養素を補い、健康維持を期待して取り入れるものですね。

サプリメントは薬ではない

サプリメントは医薬品ではありません。分類では食品です。頭ではわかっていても「健康のため」というイメージから混同するかもしれませんね。病気であれば治療が必要です。

サプリメントの安全性

服用中の薬がある場合、サプリメントの摂取により薬の効果が強まったり弱まったりする危険があります。複数のサプリメントを摂取し、副作用が現れることも。

一例をあげましょう。卵胞ホルモンのプレマリンというお薬があります。プレマリンはビタミンCのサプリメントと併用すると吸収されにくくなり、血中エストロゲン濃度が上昇する可能性があります。その結果、むくみ・体重増加・吐き気・めまいなどの副作用をもたらすこともあるのです。

ひとつひとつは優れたサプリメントだとしても、組み合わせや過剰摂取で健康に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。粗悪品が流通していることも覚えておきましょう。

サプリメント利用時の基本

サプリメントは健康補助のため

健康増進を図るなら生活を振り返ってみましょう。サプリメントはあくまでも補助の位置づけです。

• バランスよく食べているか
• 運動不足ではないか
• 睡眠の質はよいか

サプリメントは生活習慣を整えたうえでプラスするものなのです。

摂取量を守る

推奨されている摂取量を超えないこと。多ければよいわけではありません。過剰摂取は副作用の原因になりますよ。摂取量を守っていても体調が悪くなったらすぐに中止してください。

対面販売を利用する

対面販売では治療中の病気や服用中の薬があるかなど、あなたの状態をチェックします。特に初めてのサプリメントを試したいとき、健康状態に不安があるときなどは、相談できるお店を利用しましょう。

対面販売のメリット

専門家のアドバイスを受けられる

対面販売のいちばんのメリットは専門家のアドバイスを受けられることですね。サプリメントは薬ではないとはいえ、体質・アレルギー有無・服用中の薬など考慮すべき点があります。より効果的に摂取する方法もあるんですよ。

例えば、妊娠を望んでいる多くのひとが利用している鉄やビタミンDのサプリメント。当店ではより吸収しやすい摂取方法をアドバイスしています。

健康を気遣っているひとはサプリメントにも興味があると思いますが、どんなに評判のよい製品でもあなたに合わなければマイナスになります。自分では過剰摂取に気づかないこともあるのです。

製品を手に取り確認できる

成分や有効期限を自分の目で確認できます。ある程度の知識を持っていれば、成分表をみて疑問がわくこともあるでしょう。対面販売ならその場で専門家に質問でき、答えてもらえますよ。

副作用チェックができる

当店では再来店時にもお話を伺っています。サプリメントを利用してどのような変化があったか？ 体調が悪くなっていないか？ などをお聞きし、変化に応じて継続を提案したり、中止や変更をおすすめしたりしています。対面販売で副作用チェックができれば、合わないサプリメントを長期間摂取するリスクも避けられますよ。

信頼できる情報源を参考にしましょう

「健康によい」と聞けば試したくなりますよね。サプリメントは手軽に栄養を補給できるので、利用しているひとも多いでしょう。ただしサプリメントも万人向けではありません。多種多様な製品からあなたに合うものを見つける必要があります。

例えば「高齢になると◯◯が不足しがち」などの表現を見聞きしませんか？ しかし高齢者全員に当てはまるわけではありません。同様に、友だちにサプリメントをすすめられてもあなたに合うとは限りません。

もしかしたらあなたは過不足なく健康体かもしれませんし、別の成分が必要な状態かもしれませんよね。

情報があふれているので、うのみにするとアレもコレも摂取したくなってしまいます。もしなにかの治療で服薬中でしたら、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。すでに必要な成分が入っている薬を服用しているかもしれません。

偽造品や質の低い製品も出回っています。同じ有効成分を謳っていても、含有量も違えば一緒に含まれている成分も違うのです。

例えば、当店で扱っているたんぽぽ茶は、ネット販売されているものと成分量が違います。同じくネット販売の製品ではロット番号が改ざんされていたこともありました。

ロット番号が改ざんされると、メーカーでも正規品か横流し品かの区別がつきません。ネット購入は便利ですが闇の部分も存在します。信頼できるお店から購入するのは、リスクを避けるためにも有効な手段なんですね。

最後に、正しい知識を得るには情報元に気をつけましょう。インターネットの検索結果で上位にあるものは、製品販売に関連した会社が多いです。新聞や雑誌の広告も同様です。製品自体を知るためにはよいかもしれませんが、中立的な立場である公的機関などの情報も参考にしましょう。

参考：健康食品による健康被害の未然防止と拡大防止に向けて｜厚生労働省