老化＝身体がサビる？｜原因は酸化ストレス

老化の原因といわれているのが細胞の酸化。身体がサビつく状態といえばイメージできるでしょうか。

細胞を酸化させている犯人は活性酸素です。活性酸素は老化だけでなく、病気の原因にもなる厄介な存在。

ですが意外なことに役割もきちんとあるのです。

大切なのはそのバランス。
活性酸素と共存するために気をつけたいことをお伝えします。

老化とは

老化は人間の自然な道のり

人間は生まれてからどんどん成長していきますが、いつかは成長が止まります。

成熟しきると今度は衰退していくのが自然の摂理。老化は40歳頃から始まるといわれています。
（ちなみに卵子の老化は35歳から始まります。）

細胞分裂がゆっくりになる

ひとは細胞分裂を繰り返しています。
古い細胞は新しい細胞と入れ替わり、身体を維持しているのです。

だんだん細胞分裂のスピードが遅くなり、最終的には分裂できなくなってしまいます。

個人差が大きい

周りを見渡すと老化には個人差があると気づきますね。

持って生まれた細胞や組織の影響にもよりますが、生活環境にも大きく左右されるのです。

活性酸素とは

活性酸素はどのように作られるのか

呼吸すると酸素が体内に入ります。
酸素は身体の隅々まで行き渡り、エネルギーに変わるのです。

このとき一部が普通の状態より活性化された酸素に変化します。これが活性酸素です。

活性酸素の働き

活性酸素は悪いことばかりしているわけではありません。逆に活性酸素がなければ私たちは生きていけないんですよ。

• 細菌やウイルスと闘う
• 細胞同士の情報伝達

病気と闘ったり、細胞同士の連携を図り、健康を維持する大切な役割を担っています。

活性酸素のなにが悪いのか

では、活性酸素のどこが悪いのでしょうか。

活性酸素は過剰になると逆に細胞を傷つけてしまいます。酸化力が強いので、身体がサビつくという表現をよくします。

これにより細胞レベルからの老化が始まり、病気へのリスクも高まるのです。

どうして活性酸素が増えるの？

外的要因

活性酸素が増えすぎる理由のひとつは、現代の外的要因があげられます。

• 紫外線
• 汚染された空気
• 心理的ストレス

現代では普通に生活するだけでも活性酸素が増えやすいといえるでしょう。

抗酸化機能が追いつかない

人間の身体も負けてはおらず、体内で抗酸化酵素を作っています。これは余分な活性酸素を除去してくれる強い味方なのです。

ですが、この抗酸化酵素を生み出す能力も年齢とともに落ちていきます。

抗酸化機能が追いつかなくなり、活性酸素が上回った状態を酸化ストレスとよびます。

酸化ストレスが老化を促す

身体の正常な機能を維持するために必要な活性酸素。ですが、問題はそのバランスが崩れたときなのです。

酸化ストレスは老化を早め、がんやアルツハイマー病などの病気を進行させてしまいます。

酸化ストレスを軽減しましょう

食生活

抗酸化力を補う成分として代表的なもの

• ビタミンA
• ビタミンC
• ビタミンE
• ミネラル
• カロテノイド
• ポリフェノール

わりとなじみのある成分ですね。

大まかに食材で表しますと

• 緑黄色野菜
• フルーツ
• 植物油
• 海藻類
• 魚介類
• 緑茶・紅茶

なお、油は酸化しやすいので注意しましょう。古い油を使うのはおすすめできません。

少数の食材にこだわらず、バランスよく食べるのも大切です。

適度な運動

日常生活のなかでできる、適度な運動を心がけましょう。抗酸化作用を高めます。
ウォーキングなどがおすすめ。

しかし激しい運動はNGです。エアロビなどがこれにあたります。
呼吸で酸素の取り込みが多くなり、エネルギーを生成するため、活性酸素も大量に発生してしまいます。

睡眠時間の確保

睡眠ホルモンのメラトニンには強い抗酸化力があります。日付が変わる前に就寝し、7時間の睡眠時間をとりましょう。

睡眠不足でお肌が荒れるのは、メラトニンがしっかり分泌されないからです。アンチエイジングに睡眠は必須です。

ストレスの軽減

心理的ストレスは活性酸素を増発させてしまいます。

一時的なストレスなら十分な休息を。長期的なストレスは心身共に良いことはひとつもありません。

紫外線対策

紫外線を浴びると細胞内に大量の活性酸素が発生します。これが肌にハリをなくしたり、シミの原因になるのです。

長時間日差しを浴びるときは、日焼け止めや日傘などで紫外線対策しましょう。

アルコールと喫煙

アルコールは体内で分解されるときに活性酸素が産生されます。たばこに含まれる有害物質も活性酸素の発生源。

控えたほうがよいでしょう。

まとめ

老化を止めることはできませんが、進み具合を緩めることはできます。

活性酸素は老化のいちばんの原因といわれています。酸化ストレスにならないよう、日々の生活で気をつけてくださいね。

漢方のたからでは、あなたの酸化ストレスの原因を探ります。ぴったりの漢方薬をお探ししますので、相談してくださいね。

老化予防を一緒に考えていきましょう。