新型コロナウイルスと季節性インフルエンザ｜同時流行の可能性あり？

12月に入ったとたん、寒くなりました。いよいよ本格的な冬が始まりますね。
インフルエンザの季節でもありますし、一部では流行しているという報告もあります。

今年は新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されています。
いざというとき慌てないためにも、準備と心構えをしていきましょう。

ふたつのウイルスに同時感染する可能性が

このふたつのウイルスに同時感染した状態は「フルロナ」とも「フルコビット」とも呼ばれています。
ふたつを掛け合わせた造語だそうです。

今季はインフルエンザが流行する？

インフルエンザの流行予測には指標があります。
そのひとつがオーストラリアでの流行状況です。

南半球は季節が真逆ですね。
そのオーストラリアで今年はインフルエンザがはやったため、日本でも流行するのでは？　といわれているのです。

同時感染は1年ほど前に確認されています。
2021年1月のロサンゼルスで、メキシコから帰国した少年でした。症状は軽かったそうです。

しかし、実際はもっと以前から同時感染の報告はあったようです。
日本でも確認され始めました。

ふたつのウイルスの感染経路をおさらい

インフルエンザの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。
コロナではこのふたつの感染経路に加え「エアロゾル」もあります。

飛沫よりもっともっと小さな粒子が一定時間空気中にとどまっており、それを吸い込むことで感染するのが「エアロゾル感染」です。

ただし、エアロゾルが確認されているのは換気の悪い場所のみです。

ふたつのウイルスの同時流行に備えることが大切

2020年・2021年と、2シーズンにわたりインフルエンザの流行がありませんでした。
しかしそのため、ひとびとの免疫力が落ちているとも伝えられています。

妊婦も重症化リスクが高い

厚生労働省が、ふたつのウイルスの流行に備える情報をホームページで提供しています。

参考：新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応｜厚生労働省

リーフレットでは「重症化リスクの高い方」として「高齢者・基礎疾患を有する方・妊婦」をあげています。
他にも細かい情報が掲載されていますので、目を通してみてください。

同時流行に備えるタスクフォースが組織された

また「新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース」という組織も立ち上がっています。
タスクフォースとは、緊急性の高い課題を解決することを目的に、一時的に結成されるチームです。

関係団体・地方自治体・国の機関などで構成され、国民への周知や、状況に応じた行動の呼びかけをしています。

参考：新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース｜厚生労働省

同時流行への対策はどうするべき？

コロナもインフルエンザも症状は似ていますね。
流行により受診者数が増えると、医療機関がパンクするのは目に見えています。
いざというとき慌てないよう、準備していきましょう。

感染予防は今まで通りに

2シーズンもインフルエンザの流行がなかったのは、徹底した予防のおかげ。
“withコロナ”の時代に入っても、状況に応じた予防を心がけましょう。

• マスク着用
• 手洗いとうがいの徹底
• なるべく人混みにいかない
• こまめに換気をする
• 普段の健康管理

予防接種

予防接種を検討しましょう。
それぞれの状況や考え方があると思いますが、予防の一環としてあげておきます。

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種も可能です。

参考：新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか。

必要なものを揃えておく

発熱外来の受診が難しいなどの状況も予想されますね。
1週間程度は外出しなくても困らないよう、必要なものを揃えておきましょう。

• 薬（常備薬・解熱鎮痛剤）
• 体温計
• 抗原検査キット（研究用以外のもの）※
• 日用品（ペーパー類など）
• 日持ちする食料

※検査キットには「研究用」と表示されているものがありますが、これは厚生労働省で承認されていません。誤って購入しないよう注意してください。

下記に承認済みの品目名が掲載されています。
参考：新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット（OTC）の承認情報

連絡先を調べておく

発熱や症状が出てから調べるのは大変です。
しかも、次から次へと連絡しなければならない状況になるかもしれません。

• かかりつけ医の最新情報
• かかりつけ医以外の病院等のリストアップ
• 地域の情報源のリストアップ

一度でも目を通して検索してみてくださいね！

参考：新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先

まとめ

コロナ第8波の到来、そしてインフルエンザ流行の予測。
こればかりはなるようにしかなりません。

私たちにできるのは、予防に努めること。
そして少しずつ準備していくこと。

普段の生活で免疫力を上げていきましょう。