花粉が気になる時期ですね。お客さまのなかには、すでに花粉を感じている方もいらっしゃいます。

日本気象協会の発表によりますと、2025年春は全国的に例年より多い飛散量が予想されています。関東地方では2月上旬から飛散が始まり、2月下旬から花粉飛散のピークを迎える見込みです。

暖かい日や強風の日には、1平方センチメートルあたり100個以上もの花粉が観測されるとのこと。この数値は花粉の飛散量が「非常に多い」とされる基準の2倍に相当するのだそうです。

花粉症は腸内環境が影響することもわかってきました。漢方と腸活から花粉症対策を考えてみましょう。

【出典:日本気象協会「2025年 春の花粉飛散予測(第3報)」2025年1月16日発表】

なぜ花粉症が起こるのか

腸内環境の乱れが免疫力低下を招く

花粉症は、花粉に対して身体が過剰に反応してしまう状態です。近年の研究で、花粉症などのアレルギー症状には腸内環境が大きく関係していることがわかってきました。

免疫システムはウイルスなどの有害な病原体を排除する役割を持っています。本来花粉は無害なのですが、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、免疫システムが乱れやすくなります。

多くの免疫細胞が腸にある!

人間の免疫細胞の60〜70%が腸に存在します。割合が大きいため、腸は「身体のなかで最も大きく、最も重要な免疫器官」と呼ばれているのです。

腸は単なる消化器官ではなく、身体全体の健康を支える重要な器官なのですね。腸内フローラと免疫システムは連携しており、腸内環境を整えることで全身の免疫力が上がるといわれています。

漢方薬が腸内環境を整えるしくみ

漢方薬の多くには、腸内環境を整える生薬が含まれています。例えば、陳皮(ちんぴ)や生姜(しょうきょう)には消化吸収を助ける働きがあります。

漢方薬と腸内細菌は相互作用しており、漢方薬が腸内環境を整えると同時に、腸内環境にも漢方薬の効果に影響を与えているんですね。

同じ漢方薬でも効き目に個人差があるのは、腸内環境の違いともいわれています。

花粉症が改善しない3つの原因

対症療法の限界

抗ヒスタミン薬などの西洋薬はつらい症状を速やかに抑える効果がありますが、根本的な改善にはなりません。眠気などの副作用に悩まされる方も多いでしょう。

体質改善を目指す漢方を併用するなど、総合的なアプローチが重要です。

生活習慣の乱れが腸内環境を悪化させる

不規則な食事、睡眠不足、運動不足は腸内環境に悪影響を与えます。腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が優勢になってしまうのです。

腸内環境が乱れると、花粉症のほか生活習慣病などにかかるリスクも高まります。

ストレス社会による自律神経の乱れ

現代社会では慢性的なストレスにさらされがちです。ストレスは自律神経を乱し、交感神経が優位になると腸の働きを鈍くさせるのです。

強いストレスは免疫システムに誤作動を起こさせ、花粉症を悪化させる原因になります。

すぐできる! 体質改善3ステップ

腸内環境を整えるための習慣を3つおすすめします。やりやすいものから実践してみてくださいね。

Step1:バランスのよい食事を心がけよう

  • 発酵食品(納豆・ヨーグルト・味噌・キムチなど)を摂取する
  • 食物繊維が豊富な野菜・果物・海藻類を毎日の食事に加える
  • 1日3食、バランスのよい食事を心がける

Step2:運動習慣を身につけよう

  • 週に2~3回軽い運動(散歩・ストレッチなど)をする
  • 腹筋運動など、お腹に刺激を与える運動も効果的
  • 激しすぎない、継続可能な運動を

Step3:質のよい睡眠をとろう

  • 成人の場合、6〜9時間の睡眠を確保する
  • 個人に合った適切な睡眠時間を探る
  • 規則正しい生活リズムを維持し、ストレスを軽減する

続けることで見えてくる、あなたに合う花粉症対策

今年は花粉の飛散開始時期が早いですね。症状が早くきたことに驚き、慌てて受診する方が多いようです。即効性のある抗ヒスタミン剤は大変ありがたい存在ですが、根本的な体質改善にも取り組んでみてください。

根菜類や旬の野菜、発酵食品は漢方薬との相性がいいんですよ。できるだけ温かい食事を心がけ、生野菜は控えめにしましょう。

漢方薬に含まれる甘草(かんぞう)大棗(たいそう)には、腸内環境を整える働きがあります。これらの生薬は腸の粘膜を保護し、善玉菌の増殖を促します。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)麦門冬湯(ばくもんどうとう)は、花粉症特有のつらい症状を和らげながら、体質改善をサポート。体質や症状に合わせた漢方薬を選び、自律神経のバランスを整えましょう。

当店では、花粉症でお悩みの方に合わせた漢方薬をご用意しています。一例ですが

  • ホノビエン錠(抗ヒスタミン成分と漢方生薬を配合)
    dクロルフェニラミンマレイン酸・生薬(荊芥・細辛・白芷・辛夷・生姜)
  • 証陽散EX(しょうようさん)
    乳酸菌・ビフィズス菌・生薬(麦芽末・山査子・生姜・紫蘇葉)を配合

お客さまの症状や体質に合わせて、最適な商品をご案内いたします。詳しくは店頭でご相談ください。

体質改善には通常3ヶ月程度の期間が必要です。身体の細胞すべてが入れ替わるのが3ヶ月周期だからです。すぐに効果を求めすぎず、継続していきましょう。毎日の体調を記録すると、少しずつの変化に気付けるかもしれませんよ。

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