腎臓の働きを守るためには生活習慣の見直しが大切といわれています。運動もそのひとつですが、平日は仕事や家事で時間が取れないひとが多いでしょう。週末しか運動できないけれど意味はあるの? と思うかもしれませんが、決してムダではありません。

最近では、週の運動量を週末にまとめて行うスタイルについての研究も紹介されています。忙しい生活のなかでも取り入れやすい“週末運動”の考えかたと、腎を意識したセルフケアについて書きました。

週末にまとめて動く“週末運動”

従来「運動は毎日少しずつ続けるほうがよい」とされてきました。しかし現実の生活では、平日に運動時間を確保するのが難しい方も多いでしょう。近年注目されているのが、週末に運動をまとめて行う週末運動という考えかたです。

週の運動量を1〜2日にまとめる運動スタイル

週末運動は、平日に運動時間を取りにくいひとが、土日などの休日に身体を動かす時間をまとめるスタイル。

一般的な目安として「週に150分ほど運動するとよい」と紹介されることが多いです。週末に30分〜60分ほど身体を動かすと、目安に近づきますね。ウォーキングは場所も時間も選ばないので、いちばん取り入れやすい運動です。

毎日運動するひとと同等の健康メリット

海外の研究では、週の運動量が一定以上ある場合、週末にまとめて運動するひとでも健康面でのメリットが見られたという報告があります。まったく運動しない場合と比べて肥満や糖尿病のリスクが低い傾向がみられ、死亡リスクとの関連も報告されています。

運動のパターンより、総量が重要視されるようになってきました。

忙しい生活でも習慣化しやすい

漢方相談でも「運動したくても平日は時間が取れない」という声を聞きます。仕事を終えてからだと、運動する余力も時間もないひとが多いでしょう。

週末に身体を動かすのは習慣化しやすく、健康維持に効果的です。「1週間のなかで150分の運動」を念頭におくと、続けやすい具体的な方法が見えてくると思います。

運動習慣で気をつけたいポイント

運動は健康管理のひとつですが、身体の状態によっては負担につながる場合もあります。運動習慣で意識したいポイントを見ていきましょう。

目標を高くしすぎない

鍛えようとして急に強い運動を始めると、身体に負担をかけることがあります。翌日まで疲れが残るほどの運動はやりすぎですね。

過度な疲労は腎の力を消耗させてしまいます。無理に頑張るよりも、息が上がりすぎない程度のウォーキングなどから始めるとよいですね。

心地よく続けられる運動のほうが身体にも合い、楽しめます。運動を楽しめるのは、続けるための大切な要素。最初からハードルを高くしすぎないのが習慣化のコツです。

身体を温めてから運動する

身体が冷えたまま運動すると筋肉がこわばりやすく、ケガの原因になります。心血管系へも負担がかかるため、持病があるひとにとっては危険な行為ともいえます。

寒い季節には、軽いストレッチなどで身体を温めてから動くとよいですね。適切なウォーミングアップで、運動中のケガや体調不良を防ぎましょう。

体調に合わせて柔軟な調整を

体調は1日の中でも変化します。朝は調子がよくても、午後になると疲れを感じるときもあるでしょう。身体が重く感じる日は、運動量を少し減らしたり短い散歩に切り替えたりするなど、調整も大切です。

調子が悪いときに頑張りすぎるのはメリットがありません。脳が運動に対してネガティブなイメージを抱き、意欲を失わせる可能性があります。運動が義務と感じるようになると楽しくありませんね。無理のない範囲で続ける姿勢が大切なのです。

腎をいたわる週末運動

運動習慣は長く続けるのが大切です。腎をいたわる視点から、週末運動の取り入れかたを考えてみましょう。

運動を始める前は主治医に相談する

腎の働きが弱っている場合、運動を始めたい旨を主治医に相談してください。慢性腎臓病(CKD)などでは、運動がどのように影響するかは個人により違うからです。

当店のお客さまでCKDの方の例をあげましょう。海外への登山旅行について主治医に相談したところ、旅行前に管理入院することになりました。目的は、健康状態の確認・体力向上・高所でのリスク管理などです。身体の状態をチェックし医療サポートを受けておくのは、CKD患者が安全に登山を楽しむための準備なのです。

状態によっては、運動が他の疾患との合併症を招く可能性もあります。専門家の助言を参考に、リスクを抑えた運動を取り入れるのが安心です。

無理のない運動を選ぶ

日常のなかで取り入れやすい運動がおすすめです。適切な運動で、健康維持や生活の質向上を意識していきましょう。

〈有酸素運動〉心肺機能を向上させ、血圧のコントロールにも役立つ。ウォーキングやサイクリングなどを週に3〜5回、合計150分を目指す。

〈筋力トレーニング〉筋肉量の維持や向上に効果的。スクワット・腕立て伏せ・軽いダンベルなどを週に2〜3回。筋トレは毎日行うのではなく、間隔をあけるのが重要。

〈ストレッチ〉柔軟性を高め、関節の可動域を広げる。毎日少しずつ行い、日常生活での動作をスムーズにすることを目指す。

〈水中運動〉水泳や水中エアロビクスは関節に優しく、全身を使った運動ができる。水中での運動は体重の軽減にも効果的。

※運動は必ず主治医に相談してから始めましょう。運動中に体調が悪くなったらすぐに中止してください。

休む日も運動習慣の一部と考える

毎週きっちり続けようとすると心理的負担になるかもしれません。週末に予定が重なる日もあれば、疲れがたまって身体を休めたい日もあるでしょう。

無理に運動を詰め込まなくていいのです。大切な用事は誰にでもありますし、休息も身体を整えるうえで必要ですから。運動できなくても休日の時間を有意義に使えればストレス発散になりますね。

運動する日と休む日をうまく組み合わせると、身体への負担を抑えながら習慣を続けやすくなります。

週末運動を続けるコツは?

週末ごとに、完璧に運動しなくても大丈夫。小さな習慣が、生活のリズムを見直すきっかけになる場合があります。継続のポイントをあげておきますね。

  • 目標を設定する:「週に150分」など、具体的な数字を設定するとやる気につながる
  • スケジュールを計画する:運動の時間を確保し、他の予定と同様に重要な時間として扱う
  • 楽しめる運動を選ぶ:運動が楽しみになり続けやすくなる
  • 短時間から始める:最初は10分からでもOK。徐々に時間を増やす
  • 友人や家族と一緒に:気の合うひとと一緒だとモチベーションがあがる
  • 進捗を記録する:積み重ねや成長が目に見えるので達成感を得やすい

難しく考えすぎず、始めてみてください。ゆったりした気持ちで取り組むと心に負担がかからず、習慣化がスムーズになります。

運動や日々の過ごしかたについて不安があるときは、漢方相談もご活用ください。身体の状態をふまえながら、無理のない方法を一緒に考えましょう。

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